「記憶の先の未来へ。」(詩)
ある日の通話。
写真を並べて語らった、
誰かと誰かを繋ぐ想い出。
今までの想い出が頭に流れ。
とめどなく溢れている。
そして、気づく。
嫌なことを8割は忘れていること。
気にしてないことも覚えてないこと。
目を背けたくなる過去も自分。
きっと、逃げてはいけないんだろう。
目を合わせたあの日。
自分を救うことで精一杯で。
人の気持ちを考えていなかった。
ここに来るまで、
たくさんのことを失っていた。
死屍累々の希望と幸せ。
今に至るまで。
何人の自分が息絶えただろう。
考えること全てが、今見ると浅はかだ。
もう少し、考えて動けたなら
何か変わっただろうか。
(……なんてね。)
過去は消せない。
でも、未来には進めるから。
どんなに間違ったって、
変われるから。
死にたがりでも、生きたいと思えたから。
あの時選んだ、誇れる想いも。
あの時なりの、愚かさや穢れさえも抱き締めて。
これから、どうしていくのか。
今、生きてきた過去の正しさを証明しよう。
過去の失敗すら、塗り替えよう。
未来もきっと、
そんな足掻きの繰り返しだ。
自分についた
大切な嘘と恐怖さえも力にしよう。
描いていこう。
生きていこう。
足掻いてきた記憶を、
自分の「生きた意味」にするために。
今を、よりよくしていくために……
きっと、
君はなんとも思わないけど。
それでも、進んだ先。
改札の先の、駅に降り立って。
……そして、目に映る景色は変わっていく。
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