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「誰かの記憶。」(詩)

貴方の横顔を見る。


その顔は物憂げで。


その顔は何かを見据えてる。


横顔だけでも鮮やかだから……


……正面向いて、貴方を見れない。


「情けないな」って、たまに思うんだ。


貴方と話す。


何気ない筈なのに、
大切な気がして。


心が安らいで。


何故だか、心臓が強く脈を打つ。


何故だか、生きたいと思えた。


貴方が話す。


緊張してそうな姿にヒヤリとしながら。


それでも、凛とした姿にみとれそうになる。


貴方が笑う。


無邪気に笑う時もあれば。


笑いながら傷付いた事も話してくるんだ。


貴方は色んな角度で

心を揺らしてくる。


心の中のファイル


一枚の絵画のように、

一番綺麗な貴方を切り取ってる。


見つめてるだけだから。


きっと、

何か貴方の為に出来た事なんてないけれど。


夢想に耽れば、

貴方は夕焼けの夢にいた。


一時の夢から覚めたなら。


「……もっと、一緒にいたかったな。」

って、そっと静かな虚空に呟いた。

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