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「時を刻んで。」(詩)

時を刻んで。


傷を刻んで。


心も身体も、擦り切れる。


そんな状況も。


そこに置いてある幸せも。


……いつか、終わるけれど。


思いを刻んで。


心に刻んで。


あわよくば、歴史にも刻んで。


全身全霊で生きた、誰かの記憶。


繋いで、刻んで、遠くまで。


僕は死ねない。


やりたいことがたくさんあるから、

時を刻む。


書きたいことが、たくさんあるから

時を刻む。


君は死なない。


部屋にカプセルをおいて。


揺れ動く心の中で、生死の境にいる。


(……わかってるつもりに、なっているんだ。)


僕のような人も、

君のような人も多分。


珍しさの欠片もない

何処にでもいる人間だけど。


刻みたいのだ。


きっと、それは

「生きている」から………


時を刻んで。


たくさんの記憶を刻んで。


多くの年を刻んで。


戦った軌跡を刻んで。


刻んで、刻み込まれて……


孤独も、痛みも、飲み込んで。


傷口から血が流れても。


どれだけ苦しくても、

笑ってみせる。


(……だって。)


刻み込んだその先にある

「幸せ」を。


いつか叶えたい想いを。


夢に、見ているから………

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