「心を掴んで離さないもの。」(詩)
夢を見た。
昔好きだった誰かの夢だ。
愛されているのに、心地の悪い。
酷く、苦しい夢。
私は未だ過去に深い傷を残す。
恐れている。
今日はたまたまだった。
まさか、
夢にまで出てくるとは思わなかったけれど。
トラウマは巡るように心を撫でる。
まだ。
私は過去に囚われている。
忘れたくても、忘れられない。
それでも、私は知っている。
この苦しみを乗り越えられる可能性。
私の心を掴んで離さないもの。
もうひとつだけある。
普段通り詩を詠ってもいい。
少し張り切って、小説を書いてみてもいい。
衝動に任せて、絵を描いてもいい。
何かを作っている時は
不思議と心が落ち着いていた。
昇華された感情が、
一つの作品としてまとまっていく。
作っている時だけは。
普段抑圧した感情全てを、
素直に吐き出せた。
そして。
そんな作品達が評価されることで、
自分の価値を認められる気がした。
そんな時は心を癒す。
たくさんの作品を作り。
たくさんの作品を見て。
数多光る
誰かの激励を胸に。
私はある一つの夢を抱く。
今も心を掴んで離さないもの。
失恋や絶望も
置き去りにして。
私が、私のままで歩める道。
どこかの街も、苦しんだ心も。
思い浮かべた空想も、いつか見た流れ星も。
感じたものを素直に吐き出せる
この世界で。
これからも、
私は生きていたいのだ。
過去なんて、
もう見なくてもよくなるくらいに。
今の私が、何よりも輝くように……
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