見出し画像

民間の医療保険に入る場合のプランの決め方

昨日は皆さんが加入している公的な医療保険制度についてご紹介しました。
私自身は、現在の公的な医療保険制度は十分すぎる保障内容ですので、民間の医療保険に入らなくても、その分毎月の貯蓄に回す方がいいと考えています。
今回は、それでも民間の医療保険に入らないと不安だという方向けの記事です。

公的な医療保険制度に入っている事を前提にに考え、民間の医療保険に入る場合はどのように決めていけばいいかをご紹介します。


まず、実際に入院したら、自己負担はいくらなのか?を計算していきましょう。

1ヶ月間入院をし、手術まで受けた場合にかかる費用は?

①治療費 約8万円(高額療養費制度利用)
②食費  約4万円(1食あたり460円)
③雑費  約3~5万円(個人差あり)

となり、合計金額は約15万円~17万円ぐらいです。
もし、個室を利用する場合は+30万円します。(1日あたり個室ベッド代1万円で計算)

まとめると

入院するなら大部屋でいいという方
1ヶ月入院して、15万円~17万円

入院するなら個室に入りたい方
1ヶ月入院して、45万円~47万円

が自己負担となります。



そこで検討されている、民間の医療保険の保障内容を計算していきましょう。
①医療保険の入院一時金保障
②医療保険の入院日額保障×30日
③医療保険の手術保障
①②③を全て足していただくと、民間の医療保険でどのくらい入院にかかる自己負担額をカバーできるかが分かります。

例えば、よくある以下のような保障だった場合
①入院一時金保障 なし
②入院日額保障 5,000円
③手術保障 10万円

0円+5,000円×30+10万円=25万円
25万円の保険金を受け取れます。


さきほどの、
大部屋に入院の方の自己負担額が
15万円~17万円
個室に入院の方の自己負担額が
45万円~47万円
なので、
この保障プランであれば、大部屋入院には対応できるが、個室入院には対応できない。
という事が分かります。


続いて
①入院一時金保障 なし
②入院日額保障 10,000円
③手術保障 20万円
0円+10,000円×30+20万円=50万円
50万円の保険金を受け取れます。

この保障プランだと、個室入院でも自己負担額をカバーできます。



このような考え方で計算すれば、いざという時におりてくる保障額も考えられると思います。

もし入院するとなったら、個室に入りたい?大部屋でいい?と考えてから、保障プランを決めていくといいですね。 

 

何度も自分の考えをお伝えして申し訳ないですが、そもそも長期間の入院って一生のうち何回経験するんでしょうか。
1ヶ月もの入院をしたとしても自己負担額は15万円~17万円。
毎月3,000円の掛け金で日額5,000円保障の医療保険を掛け続けると、
保険料は年間で36,000円。
元を取ろうと思うと、保険に入ってから亡くなるまでずっと4、5年に1回のペースで1ヶ月単位の入院をし続けていかないといけないですね。(ただでさえ今は、病院にはある事情があり、長く入院させてもらえなくなってきています。今後はもっと入院期間の短期化が予想されます。)
なかなか元を取るのは大変なので、保険の掛けすぎにはご注意下さいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?