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面白い大阪の政治その6:公明党②

前回「面白い大阪の政治その5:公明党①」で言ったとおり、今回は佐藤しげきと大阪3区について語ろうと思う。
https://ja.wikipedia.org/wiki/佐藤茂樹_(政治家)

佐藤茂樹の詳しいデータは当人の公式ページやWikipedia等で見てもらうとして、独自の観点で彼を評してみる。

衆議院議員選挙における小選挙区大阪3区は大阪市の大正区、住之江区、住吉区、そしてある意味知名度の高い西成区があたる。
佐藤は2012年、自民と公明が政権奪還した際に大阪3区に出馬してから4回連続でこの選挙区で当選を果たしている。(過去は中選挙区と比例近畿ブロックで当選)
全国的には知名度が高くないが、一部の大阪の人は彼を
「真に公明党を牛耳り、自民党へも強い影響力を持つから公明の影のボス」
と言う。彼は大阪で燻ってるように見せかけて、下手に目立たずにこれまで自民党をウラで操っていたのだ。

・2015年、大阪都構想には反対だけど、住民投票には賛成
橋下徹が大阪市長の時に行った、大阪都構想では反対の姿勢はしていたが「住民投票」には賛成。これで廃案に追い込む方が妥当と判断したからだ。
これにより維新が大阪3区に候補を立てることはなかった。

・2020年の大阪都構想には全面賛成。
2019年、大阪での選挙の結果(知事市長選維新勝利、大阪府議会維新過半数、大阪市議会維新第一党)を鑑みたことと、橋下徹や吉村洋文大阪府知事の「公明党の小選挙区にも維新の候補を立てる」と言う牽制に恐れをなして2度目の大阪都構想には賛成へと舵をきった。これで小選挙区も守れて一安心…とはいかなかった。大阪自民支持者と創価学会の末端構成員が反対したため、否決された。

・大阪3区を守るためなら自民をも脅す
2021年の衆院選、維新は公明党が議席を持つ関西の6小選挙区には候補を立てなかったが、別の問題が生じた。
西成区を地盤とするもと大阪市議会議員・柳本顕が地元の支持者に推されて無所属で出馬すると言い出した。それを良しとしない佐藤は自ら言うのではなく、山口那津男代表に「それは良くない。公明は自民全候補に推薦出さない」と代弁させて牽制。結果、自民党本部は柳本顕を比例単独優遇で落ち着かせて佐藤は余裕で当選。

・10増10減騒動の黒幕
2023年、大阪市議会議員選挙でも維新が過半数取ったことにより、窮地に立たされた公明党。次の総選挙10増10減で都市圏に増える選挙区のうち自民から得ようと画策。その結果、東京での自公連立解消騒動だ。
これも元を辿れば佐藤が仕組んだものと言われている。

彼は狡猾で強かなのだ。しかしこれも次の衆院選で維新の東徹候補が出馬するとほぼ終わる。
佐藤が影で日本を操る時代が終わるのだ。そんな日が近いうちに必ずくるのが楽しみだ。
それでは!!

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