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面白い大阪の政治その23:公明票よりも大きい票田【有料化したけど全文公開】

現在の自公連立政権に欠かせないのが創価学会と公明党の党員の票、ここではまとめて「公明票」と呼ぶことにする。
公明票のおかげで衆議院の総選挙における小選挙区の自民党候補者は票が上積みされて安定して勝利できる。
ここ最近10増10減を巡る騒動で関係が決裂しかけたが、それでも公明票は揺るがない。自主投票にしても多くは自民系候補に入れるからだ。
だがその公明票が意味をなさない地域が出てきている。それは大阪である。
ほかの都道府県小選挙区よりも多いに関わらずだ。(公明発足の地で公明の選挙区が多い代わりに手厚い公明票が約束されている)

他よりも多い公明票を持ちながら大阪の自民党は2021年の総選挙では15人全員が落選し、維新の候補が勝利している。
「大阪では維新が強い」だけでは片づけられない理由がある。
大阪自民は勝つための「真の大票田」を蔑ろにしたからである。これじゃ公明票固めても無理。
そんな大票田どこにあるんだ!?とお思いでしょうがあるんですよ。

「消極的自民支持者」による票

自民支持者と言ってもコアな正真正銘の積極的自民支持者もいれば、どちらかと言えば…みたいな「消極的支持者」も多い。
大阪ではこの「消極的自民支持者」の層が維新の存在により揺れ動いている。大阪の改革で結果を出してきている維新とは対照的に「自分たちに対して何もしてない」面が明らかになった大阪自民と比較して「なんなら維新に」と票を入れる人が多くなったのだ。
まずは地方選挙(大阪府知事選、大阪市長選挙、府議・市議)から入れていき次第に国政選挙でも維新に入れる人も増えている。
大阪の選挙では維新候補に入れるがそれでも「自民支持者」を語る人に対しては「それでいい」と思っている。それだけ今の自民が不甲斐ない証拠だ。維新の刺激を与えて自民に喝を入れて欲しいという表れだ。

取り返す方法

他の地域の自民はどぶ板や草の根をやれるときにやっているから消極的自民支持者をなんとか繋いでいる。
大阪自民は箱物や大手組織との関係構築にばかり走っているから愛想を尽かされて「消極的自民支持者」が離れていき「無支持」「維新支持」にまわってしまうものまで現れてしまっている。
こうなったら自民に入れていた層である彼らを奪い返すのは簡単ではない。
2023年4月の統一地方選の結果を受けて、自民党本部は茂木敏充を主にして大阪自民の立て直しに介入した。
一時期ヤバかった公明との関係も修復されて結束を強めたのだが、これで消極的な支持者は自民に入れてくれるのだろうか?
正直草の根やドブ板は維新の方が踏みまくっているため、難しいだろう。

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