【全文公開】面白い大阪の政治32:2023年の維新が及ぼした脅威
前回(31)で書いた、大阪市議会議員選挙で維新が悲願の過半数を達成した一方、反維新は各政党で別々の恐怖を抱いていた。
自民の脅威…後継が決まらない
前回の「公明贔屓」の発覚により自民党大阪市議団と関係者と小選挙区支部長の関係が最悪なものになり、断絶寸前とまでなっていた。
そしてこれまで自民党大阪府連の代表を務めていた宗清皇一議員が代表辞任の意向を示した者の、後継の選定が難航していた。
自民党大阪府連の代表は基本的に所属の国会議員が担当することが慣例なのだが、2021年の総選挙にて大量の完全落選者を出してしまったため、頭数が少ない。辞任する宗清を除くと参議院議員では松川るいと太田房江、衆議院議員では比例の谷川とむと柳本顕しかいないのだ。
しかも大阪自民のイメージが最悪になってる今、誰もなりたがらない。困ったけどとりあえず谷川とむが次の府連会長に選ばれた。これは自民党本部にとって後々都合よく扱いやすい人に任命させた感じがつよいのだ。
太田房江は府知事時代の悪行もありイメージ刷新には不向き。松川るいはプライドが高く扱いづらい。柳本顕は一時期裏切り行為で自民を潰そうとした奴だから府連代表には不適格と判断してとむが消去法で貧乏くじ引かされたようだ。
無能な自民党本部介入による立て直しを図るも自爆状態
宗清は府連会長を辞任すると同時に自民党本部に立て直しを依頼してきた。
これに関しては
https://note.com/happy_dahlia731/n/neba5fd5d254a
を参考にしてほしい。
ここで新しい支部長を決めて、公明との関係もより強めて打倒維新に燃えていたところにいわゆる「エッフェル姉さん」問題や裏金騒動、追い討ちかけるように近畿ブロック青年局の「ダンサー問題」が発覚。
裏金騒動の主なターゲットは清和会「安倍派」であり、大阪府連内の(2024年1月時点)現職国家議員では柳本顕(麻生派)以外が安倍派でその裏金の額が公開され、崖っぷちである。
そして落選中の自民候補の一人であるアホボン・中山泰秀も安倍派である事から追求の対象と言わんばかりに額面が公表されてしまい選挙がより向かい風となった。
しかもタチ悪いのが岸田派や茂木派、麻生派は追求かわして無回答という事だ。
大阪自民内の落選中の政治屋である岸田派2人と茂木派1人は回答せずにのらりくらりかわしているのだ。
そして選挙中「裏金一切ございません、統一教会とは関係ございません」とアピールして国政復帰を狙っているようだけど、維新を舐めすぎているので潰してしまいたいですね。陰湿ヤフコメの大西宏幸、老害狸、渡嘉敷いずれも落ちてほしいですね。正直言って自爆しまくっている。
公明の脅威
一方前回の総選挙では大阪・兵庫は都構想や大阪市議会の協力を理由に維新が候補を立てなかった関西6選挙区を維持できた公明党。しかしそれも2023年の大阪市議会議員選挙にて維新が過半数達成をきっかけに崩れ始めた。
維新の勢いに焦り
公明党の力の源泉ともいうべき「関西6選挙区」に維新も候補を立てることとなった。大阪で燻る不満が爆発することにより負ける確率が高くなり危機感を覚えた公明は新たな源泉を探し求めて、「小選挙区10増10減」にて都市部に増える小選挙区を自民から「強奪」しようとしたのだ。
これにより、大阪のみならず理由は違うが全国の主要都市で自民と公明の関係が悪化してきた。
都市部の選挙にめっぽう強い公明ではあるが、大都市圏の一つである大阪で維新が力をつけてきたことで、国政での立ち位置に危機感が生じている。大阪の4小選挙区が減り「常勝関西」が危ぶまれるなか、首都圏にその舞台を移してきたがその方法が強引過ぎたのだ。これには自民もキレるわな。
それなのに公明は上から目線を続けて、目的としていた選挙区がもらえないなら自民への推薦をしないという子供じみたことをやる。
これで自公関係決裂したらいいものの、25年以上続く連立関係はもはや「共依存」の激しい状態となっており、簡単に解消できない。
特に大阪ではその不満が募り無所属で公明党が議席を持つ小選挙区に出ようとする意向を示す者が度々現れるが、それを比例優遇で食い止めるように自民を動かしてきたのが公明だ。こんなことされてキレるのは地元の支援者だ。
でも結局は
東京の選挙区調整騒動も何とか終わらせて、相互推薦も維持される事になった。
大阪では「打倒維新」という共通点で結束を強めている。
危機は人を強くすると言うが、こいつらはそのまま決裂させてくれた方が維新にとってはやりやすかったんだけどな。
維新が危険と勝手に決めてんじゃないよ。
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