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カナダで手作り結婚式③カナダで準備したこと後半編〜花嫁のDIY能力開花?!〜

前回、前々回とカナダで挙げた結婚式において、日本とカナダで準備したことを書いてきた。今回は、前回の続きでカナダで準備期間の中でも最後の追い込みを行った2ヶ月について書いていきたい。

7月から10月中旬の結婚式までに準備したことリスト

  • 7月:結婚式のプラン練り、DIYアイディア、プロフィールブック作成開始

  • 8月:席札作成、結婚式当日の教会とレストランの下見、カメラマン決定、ケーキベイカーに依頼、ブライズメイドのドレス決め、グルームズメンのスーツ決め

  • 9月:2回目の教会とレストランの下見、ギフト用のジャム作り、ギフト用バッグの穴あけ作業、結婚式に使用する造花集め、花嫁用ブーケ手作り、披露宴のテーブルに飾る花の準備、プロフィールブックの印刷、日本からのゲスト用のスケジュール作成、席札用のネームプレート作成、子育て感謝状に使うフォトフレーム用のドライフラワー作成、子育て感謝状用テンプレート作成

  • 10月:メイクさん決定、披露宴でのゲーム・ダンス用のBGMリスト作成、結婚式当日のスケジュール作成、アーチのデコレーション作成、教会の通路用のリボン作成、ギフトバッグの完成、席札の完成、セレモニーで交換するvowsの作成、披露宴でのスピーチ作成、リハーサルディナー用の飾り付け、今まで集めてきたチェキ写真の飾り付け、フォトフレームで飾り付け作成

9月

2回目の教会とレストランの下見
教会とレストランの下見は8月にも行っていたのだが、その時は教会の中に入れなかったこともあり、9月初めに改めて下見に行った。
実際に教会の中を見ることで、当日の教会内の通路や壇上、アーチにつける飾り付けを考える際に参考になった。
またレストランにも、もう一度出向き、当日の参加人数やテーブルセッティング、料理メニュー等を確認した。

ギフト用のジャム作り
日本では引き出物を用意するのが一般的だと思うのだが、カナダではそこまでこだわりがないとのことだった。
それもあってか、カナダのお祝儀の相場も200ドルと日本よりも1万円ほど安い。
そのため、日本のように凝ったものを用意する必要はなかったのだが、せめて何かギフトがあればいいなということで、義理の母と一緒にイチゴジャムを作った。
ジャムには、これでもかと言うほど大量の砂糖を入れたので驚いたのだが、味はすごく美味しくて、ゲストにも好評だった。

ギフト用バッグの穴あけ作業
作ったジャムは、茶色の紙封筒に入れて渡す事になった。義理母のアイディアで紙封筒の先端に模様のある穴あけパンチを使用してアレンジする事になった。後ほど、10月のギフトバッグ完成の欄で写真を載せたいと思う。

使用する造花集め、花嫁用ブーケ手作り、披露宴のテーブルに飾る花の準備
当初、花を担当すると申し出てくれていた義理母は、生花を使用することに強くこだわっていた。しかし、生花を使用するとかなりの費用になることがわかり、また意外にもカナダでは造花の種類が豊富でその質も高いことから造花を使用する事にした。
ただ、せめて新郎とグルームズメン、義理父が胸元につけるコサージュは生花にしようと話していたのだが、1人分の小さなコサージュだけで1万円ほどすることがわかり、これも結局は造花にする事になった。
結果的には、全てを造花にしたことで、かなり費用を抑えれたと思う。

造花を使用すると決めた日から、義理の母は毎日のようにFacebookのMarketplaceをチェックするようになった。
このMarketplaceは、カナダではかなり人気で、誰でも要らなくなったものを安くで出品し、その情報を投稿することができる。そして、その商品を気に入った人が投稿者に直接連絡してやり取りし、商品を受け取りに行く。
仕組みは、ややメルカリと似ているが、購入者が販売者の元へ出向いて買いに行く点が異なる。

義理の母曰く、ウェディングのベストシーズンが終わった9月ごろから毎日のようにMarketplaceに結婚式で使用した物品や造花が出品されているとのことだった。
私たちはMarketplaceで気になった商品を出品している人に連絡し、3件車で回った。カナダは広いので、たかが3件と言えどかなり疲れた。しかし、そのおかげで得た品は沢山あり、全てを合わせるとアーチに巻くガーランド(結局使わなかった)、フラワーガールの姪っ子用の白いワゴン、ブライズメイド用のブーケ(ちょうどDusty rose の色が美しく取り入れられていた)とブーケに使用した大量の造花の余り、小さいサイズのストリングライト約10個、白いリボンのロールを手に入れることができた。これらを売ってくれた人はみんな良心的で、全て合わせて150ドルぐらいだったと思う。

Marketplaceで購入した白いワゴン(義理母によりデコレーション)とフラワーガールの姪っ子

Marketplace の素晴らしいところは、安くで物を譲り受けられるだけではなく、直接販売者、つまりは結婚式を終了したばかりの先輩と話ができることである。そのおかげで、飾り付けのアイディアやブーケを自分で作るという斬新なアイディアを得た。

先輩花嫁に感化された私はブーケを自分で作ることを決意。
早速、ピンタレストで理想のブーケのデザインを見つけ、それを参考にしながら、いただいた大量の造花の余りから使えそうな花を引っ張り出した。
そこから追加で必要な花は、Micaels Storeというこれまたカナダで人気のクラフトグッズの店で購入した。Micaelsでは、ブーケ用の造花だけではなく、披露宴のテーブルに使うベビーブレスの造花も購入した。
面白いことに9月中旬には既に秋の花の造花がセールが始まっていた。
この早めのセールに、費用面でかなり助けられた。

ブーケは、造花をかき集めて花の配置などを決めた後、グルーで固定をしていった。花の茎部分は、異なる種類の造花を使用して長さや太さが不揃いになり不細工だったため、茶色い糸をぐるぐる巻きにして誤魔化した。そこから更に中央部分を白い布で巻き、上からdusty rose 色のリボンを巻いた。

我ながら可愛いブーケができたと気に入っている。自分でブーケを作るとより愛着が湧くし、造花で永遠に保存もできるのでおすすめだ。

グルーで固める前のブーケ
完成したブーケとブライズメイドのブーケ

Michaelsで買ったテーブル用のベビーブレスの造花はボリュームを出すため、二つの花束をを一つにリボンでまとめた。できた花束はジャムの瓶に入れ、ジャムの瓶の中には透けた白い布とくしゃくしゃにしたストリングライトを入れた。
これは義理母のアイディアでなかなかおしゃれなものになったと思う。

ベビーブレスの造花の花束にジャム瓶。その中のストリングライトと透明の白い布のアレンジ

プロフィールブックの印刷
完成したプロフィールブックのデータは、Staples(マイナーだが、ドラマのザ・オフィスでドワイトが一時働いていた店 笑)に行って印刷をしてもらった。
かなり親切にサイズやカラーについて相談に乗ってくれ、とても綺麗に仕上げてくれた。

日本からのゲスト用のスケジュール作成
今回日本から来てくれたゲストは全員で5人だった。しかし、全員が異なる日程で到着、帰国予定だったため、事前にみんなのスケジュールがわかる表を作った。スケジュールを確認しながら、それぞれの滞在場所を確保し、また結婚式夜に友人たちが滞在するAirBnbを予約した。
他にも、結婚式後日のトロント観光の予定を組む際に役に立った。

席札用のネームプレート作成
前回の投稿で書いたように、席札は折り紙で作った小さな箱にネームプレートをクリップで挟んだ物を準備した。その際、ネームプレートはキャンバで作成し、日本人ゲストには大きなローマ字に小さなカタカナ、カナダ人ゲストには大きなカタカナに小さな英語でネームプレートを作った。
カナダ人的には自分の名前が日本のカタカナで表記されているのが面白かったようでこれも喜んでくれた人が多かった。
ネームプレートは旦那さんの実家のプリンターで厚紙を使用して印刷した。

ネームプレートの例

子育て感謝状に使うフォトフレーム用のドライフラワー作成、子育て感謝状用テンプレート作成

子育て感謝状はインスタで見つけた卒花さんの投稿を参考にさせていただいた。
ただ、私がイメージしていたドライフラワーを入れれるようなフォトフレームがカナダに全く売っておらず苦戦した。
最終的には、楽天で購入して日本から来てくれる友人の家に届くようにし、カナダに持ってきてもらうことにした。

フォトフレームは結婚式の2日前と前日に友人が持ってきてくれる予定になっていた。そのため、フォトフレームの奥行きを考慮してドライ用フローラルフォームをカットし、そこにオンラインで購入したドライフラワーを使って予め飾り付けをしておいた。また、私はガラスに直接メッセージを記入したかったので、テンプレートをキャンバで作成し、文字部分をハサミ等で切り抜いて準備をしておいた。

義理両親や母に気づかれないように、友人がカナダに到着した後、彼女たちにこっそり箱を渡してもらった。
予め用意していたドライフラワーの部分はそのままフォトフレームに入れ込み、小筆を使って準備していたテンプレートをなぞりながらメッセージを書いた。その際、ガラス耐性のペイント材を使用した。

完成した子育て感謝状

10月

メイクさん決定
実はメイクさんは、8月ごろにカメラマンから紹介してもらっていた人がいたのだが、その方に頼めば、私と母と義理の母のメイクだけで10万近くすることがわかった。それは、相場よりもかなり高いらしく、義理の母が知り合いの伝手を頼って別のメイクさんを見つけてくれた。

なんとメイクさんが決まったのは、結婚式の1週間前。
かなりギリギリだった。
メイクさんとは面白いエピソードもあったが、後から振り返ると、やはりプロにお願いできてよかったなと思う。

メイクエピソードはこちらから読めます。興味があればぜひ(^^)↓

披露宴でのゲーム・ダンス用のBGMリスト作成、結婚式当日のスケジュール作成

披露宴では旦那さんの友人に司会をお願いすることになった。
彼は、既に何度か司会者として結婚式に参加した経験があり結婚式で行うゲームのこともよくわかっていたので、彼にアドバイスをもらいながら当日のゲームを決定した。また披露宴後に行うダンスも、自分たちと親世代の両方が楽しめることを意識しながら、主に洋楽、時々邦楽を取り入れてBGMリストを作成した。最終的には司会をしてくれた友人がそのBGMリストの曲順を調整してくれた。

結婚式当日のスケジュールはもちろん、ウェディングプランナーがいないので全て自分たちで作らないといけなかった。披露宴では、レストランのオーナーが、ウェイトレスの配膳のタイミングにこだわりがあったので、彼女に合わせて大体のスケジュールを組んだ。

スケジュール立ての際の大きな失敗は、ブーケトスをスケジュールに組み込むことを忘れてしまったことだ。当日は、トス用のブーケこそ準備はしていたものの、ゲーム、スピーチ、ケーキカット、ダンスなどなど盛りだくさんの披露宴で、しかもそもそもスケジュールに組み込み忘れていたブーケトスのことは、もちろんのようにすっかり忘れてしまっていた。

アーチのデコレーション作成

セレモニーで、新郎新婦の私たちは壇上に牧師と3人で立つ。より結婚式らしさを演出するために、私たちの背後にアーチを設置することにした。
義理の母が取り外し可能なゴールドのアーチとカーテンをオンラインで購入してくれた。
そこで私は、折り鶴を使ったモビールをカーテンに垂らすことにした。
モビールは、金色と白色の折り鶴を交互にストリングライトに通して固定し、作成した。

このアーチとカーテン、モビールについては、正直何が正解だったかよくわからない。

折り鶴のモビール

教会の通路用のリボン作成
私たちが使用した教会は通路が2列あった(座席、通路、座席、通路、座席の並び)。そのため、2列の通路のそれぞれ内側、外側の4サイドを飾りつける必要があった。
4サイド全てに造花を使用して飾り付けするのが理想的だったが、造花が足りなかったため、内側2列に造花を使用し、外側2列はリボンのみで飾り付けをすることにした。

義理の母が、白く透明のリボン用の布をオンラインで購入してくれた。
私は、義理の母が持っていたbow(リボン)メーカを借りて、2種類のリボンを作った(私の友人にも沢山手伝ってもらった)。
また内側2列の通路用には、薔薇の花とベビーブレスの造花をリボンで束ねたセットを作った。


これらをリハーサルの日に、義理母、母、友人たちに協力してもらって通路にどんどん飾り付けていった。

リハーサル時の準備風景
完成したリボンの飾り付け

ギフトバッグの完成
ギフトバッグは9月に作っていた模様のある穴を開けた茶色の紙封筒に、ジャムを詰めていった。また、日本からきた母や友人たちが沢山日本のお菓子を持ってきてくれたのでそれも少しずつ中に入れさせてもらった。
バッグの表には母が日本で作って持ってきてくれた水引の紅葉をグルーで貼り付け、日本から持ってきたマスキングテープで封をした。
これもユニークだと喜んでくれた人が多かった。

ゲストに渡したギフトバッグ

席札の完成
席札に関しては、折り紙で作った箱も、ネームプレートも完成していたのだが、ハイチュー(日本から持ってきてもらうよう母に依頼していた)を箱の中に入れたかったため、母がカナダに到着してからハイチューとリンツのチョコレートを箱に詰めてクリップでネームプレートを挟む作業を行った。 完成したものは、テーブルごとに箱に並べて準備した。

フォトフレームで飾り付け作成、今まで集めてきたチェキ写真の飾り付け
カナダには1ドルショップ(日本で言う百均、百均よりかは質が低い)があり、そこで金色のフォトフレームを12個購入した。
これらに自宅のプリンターで印刷した思い出の写真を入れ、段ボールに並べて貼り付けた。これは旦那さんが作ってくれた。

私たちは付き合っていた当初から思い出ごとにチェキで写真を撮って集めていた。本当はそれらのチェキ写真を木枠に紐で垂らして飾りたかったのだが、他の準備に追われて後回しになり、木枠を準備する時間がなかった。
そのため、たまたま家にあった黒い画用紙を貼ったダンボールの上にチェキ写真を貼ることにした。これは、私の母と友人たちが作成してくれた。

旦那さん、母、友人たちが作ってくれたデコレーション

セレモニーで交換するvowsの作成、披露宴でのスピーチ作成
特にvowsの交換をすることは、直前に決まったので、vowsの作成はギリギリに行った。
実を言うと、母の乗った航空便が到着してから友人が到着するまでの数時間、友人を待ちながら空港で文章を考えた。

vowsについては結婚式の準備開始当初と同じく、何からすればいいか全くわからなかった。そのため、初めはひたすら海外の人の結婚式のvowsのyoutubeやvowsの書き方についてのブログを参考にしてイメージをつけた。

vowsのエピソードはこちら(^^)↓

披露宴でのスピーチは、私と旦那さんで交互に翻訳をしないといけなかったため時間がかかった。翻訳含めたスピーチの台本作りは当日の朝までかかり、準備で忙しい私を気遣った旦那さんが、彼の日本人の友人と一緒に完成してくれた。

番外編

ケーキはベイクからデコレーションまで完全にベイカーに依頼していたのだが、デコレーションには日本で親戚からもらったお祝い袋についていた水引と母がプレゼントしてくれたシルバニアの人形を使用してもらった。

水引とシルバニア人形を使ってとても可愛いケーキを作ってもらった

反省会

カナダで手作り結婚式を無事に終了し、日本からの準備を振り返ると、結果的にはなんとか終わったものの、日本から持ってくればよかったこと、準備しておけばよかったこと、逆に日本でしていてよかったことがいくつかあるので書いておきたい。

日本から持ってくればよかったもの
折り紙(席札用の花柄、モビール用の金色)
ダンス用のドレスとぺたんこシューズ
子育て感謝状用のフォトフレーム
準備しておけばよかったこと
渡航前にブライズメイド用のドレス決め
ゲストへのギフト用に何か小さな日本の工芸品
日本でしていてよかったこと
前撮り
ウェディングドレスの準備

私の反省も誰かの役に立てると嬉しいです。

最後に


改めて振り返ると、私は家族や友人に沢山手伝ってもらって手作り結婚式をなんとか成功させることができたのだと実感する。
手伝ってくれた家族や友人には感謝しかない。
もっと前もって準備できたらよかったのだろうなとは思うのだが、周りの人の助けを得ながらみんなで作り上げていく結婚式もそれはそれでとてもよかった。一緒に結婚式を作り上げた分、みんなで結婚式の喜びや楽しみをより共有し合うことができたような気がする。


最後に、、、こうしてなんとかカナダの手作り結婚式を終えた私からこれからの花嫁さんへ一言。


「自分だけで頑張りすぎないで、頼れる人を頼ってね。でも計画的に前もって準備するに越したことはないよ♡」


私の言わんとすることはここまで読んでくださった皆さんならよくお分かりだろう。

今日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。

次回はどこまで需要があるかわかりませんが、日本の準備から合わせたカナダでの結婚式のざっくりとした費用をお伝えしたいと思います。

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