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愛を言葉にして伝えよう♡

先日、カナダ人の旦那さんとカナダで結婚式をした。

結婚式を行うにあたって、何度か文化と価値観の違いで意見が分かれ、その度に何度も何度も話し合ってプランを立てていった。

結婚式の直前まで、するかしないかを話し合ったことの一つにVowsの交換、言わば人前式の誓いの言葉があった。

おそらく、日本の一般的な西洋スタイルの式では、
神父:〇〇な時も愛することを誓いますか?
新郎、新婦:はい
と言った形で誓い合うと、個人的には認識している。

私的には人前式をするのなら、このスタイルでも良いと思っていたのだが、カナダ人の旦那さんからすると、既に日本で結婚をして半年以上経っているのに今更willを使って誓いを立て合うのは違和感があるとのことだった。
そして、Vowsをするなら形式的なものではなく、ラブレター形式が良いと希望した。
一方、私的にはラブレター式はあまりにプライベートすぎて、大勢のゲストの前でわざわざ読み上げるのは恥ずかしいし、どうしてみんなに私たちの個人的な愛をシェアする必要があるのか理解できず、反対だった。

このVows問題については、なかなか妥協ポイントが見つからず、何日にも渡って話し合いを続けた。

そして、最終的には、私がせっかくカナダで式をやるんだし、郷に入れば郷に従えだと腹を括り、ラブレター形式でVowsをすることになった。

そんな訳で実際、式の当日には、ラブレター式の誓いの言葉をお互い日本語、英語バージョンの両方で読み上げ、交換し合った。


え、みんなの前で愛を語るのは恥ずかしかった?
早くこのみんなの視線が集まる瞬間よ、過ぎたまえ と願ったかって?

それが全くそんなことなかった。恥ずかしいなんて微塵も感じなかった。
60人近くの人の前で愛を語っているけれど、人目は全く気にならなかった。

Vowsを交換しているその瞬間は、旦那さんと私だけの2人の神聖な空間で、愛の温かさに包まれたとてもとても幸せな時間だった。

そう、結果として、みんなの前でラブレター式のVowsを交換したのは大正解だった。


私は、個人的に言霊の力を信じている。
言葉には霊が宿っていて発した言葉通りの結果がついてくるというものだ。

この言霊の、「言葉に霊が宿っている、言葉にはパワーがある」ということに焦点を当てた時、今回のVowsにおいて、愛や相手への想いを心に秘めるだけじゃなくて言葉にして発する、伝えることがいかに素晴らしいことで大切なことなのかに気付かされた。

言葉を発することによって、愛の優しさや強さが言葉に乗っかって相手の心に届けられる。それだけじゃなくて、その空間全体に優しさが広がって、
たとえその愛の言葉が私から旦那さんに向けたものであって、直接的にゲストへのものでなかったとしても、ゲストも同じようにその愛の言葉の持つ優しさを受け取って、その空間に幸せが充満する。

そんな気がした。

実際、沢山の人たちが私たちのVowsに感動して涙し、微笑んで見守ってくれていた。

日本人の価値観的に、いや私個人の価値観的に、人前で愛を表現する、ましてやそれを言葉にして口から発して伝えることは恥ずかしいと思っていたけれど、それがいかにパワフルで美しいことなのかを身を持って知った体験だった。

人前式について悩んでいる人やこれから結婚式を行う予定がある人には、ぜひこのラブレター式で愛を伝える方法をおすすめしたいと思う。

でも、私が今回の経験を持って伝えたいのはそういうことだけじゃない。

結婚式じゃなくても、恋人に対してじゃなくてもいい。



あなたの愛する人を誰でもいいから想像してほしい。



あなたの心に浮かんだその大切な愛する人に、あなたはどんな言葉を届けたい?

きっと初めは小っ恥ずかしいかもしれないけど、あなたの心にあるその愛を、想いを、優しさを、言葉にしてみてほしい。

そして、言葉にあなたの温かい愛と優しさを乗せて、それらをあなたの口から発して、大切な愛する人の心に届けてみてほしいなと思う。



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