下着同然の少年が
早朝波で揺れる漁船に乗り

不安と、今日の稼ぎに胸踊らせ

遠くの目印をただ一点見つめて進む

時にはエンジンが止まり
必死で船を漕き

時にはシケで死にそうになりながらも

守るべき家族の顔を思い浮かべ
もがいただろう

少年は欲を道連れに
深い海を進み続けた
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