ほんの少しの自己満親孝行 すれ違いで無駄に過ぎた時間が惜しかった 側に付き添っているが故 喋れなくなってもして欲しいことがわかることが嬉しかった 素直に甘えられた頃はもう戻らない 父の指揮に従い ベットの上げ下げ 足を摩り 氷を口に 細かい指示を 忠実にこなす私
下着同然の少年が 早朝波で揺れる漁船に乗り 不安と、今日の稼ぎに胸踊らせ 遠くの目印をただ一点見つめて進む 時にはエンジンが止まり 必死で船を漕き 時にはシケで死にそうになりながらも 守るべき家族の顔を思い浮かべ もがいただろう 少年は欲を道連れに 深い海を進み続けた
夢見る夢子さん そう言われ その意味を考えた 突拍子もないところ 発想力 応えは あなたは苦労したことがないでしょう あなたは後ろに助けてくれるお父さんがいたでしょ 私は誰の手も借りずに1人で生きてきたのよ ハッとした 後ろ盾のある強みか 苦労してなかったのでしょうかね
父の90年の戦いは静かに終わった 最後までナイスファイトやったよ もう戦わなくていいよ ゆっくり休んでね 最後の息を吸い込んで 口を閉じた時 右目から涙がこぼれた 綺麗な涙粒だった 思わず拭ってしまったけど あの涙の意味はもう聞けない ありがとうお父ちゃん ありがとう
もっと知りたいから 話を聞いて書き留めておきたい 咳き込み さする指に骨があたり ハッとする 自分の死をみつめての 最後まで続く 息苦しさ、動悸、不安との闘い これで良いのだろうか 無理せず逝きたい時に逝っても怒らないよ もう充分私たち為に生きてくれたよ ありがとう
感謝 今日の父は気弱 だから感謝の言葉を素直に伝えられたよ ありがとう いろんな処へ連れて行ってくれて いろんな経験もさせてくれて 寝る前の作り話が楽しかった お風呂での大合唱も楽しくて、歌手になろうと思ったよ まだなにも返せてないから もう少し長生きして 桜を見よう
ジョーク 親父の手相はどんなん? と親父の手を布団から引っ張り出して見た あんなに大きくてゴツゴツしてたのに 細い手になっていた お父ちゃんええ手相してるやん と言うと そうやろ 宇宙船が飛んできて みんなで乗ったら賢くなったんや そう言って笑った ?ジョークね?
ベッドの布団に埋もれる様に寝ている父 顔も三回りは小さくなり 亡くなる前の祖父に似てきた 伯父が亡くなってから自分の番を待つ様に気弱になっている 今日は父の手相を見るふりして手を触った あんなに大きくてゴツゴツしていたのに 思い出話をいっぱいして 素直に感謝を言えた 今日も思い出
心地よい時 毛布に包まれた様にあったかく、優しい 何事にも触れず 距離を詰めることもなく いつもの様に 変わらず 普通 裏切られという思いから 私は野良犬化していた 餌に飢え遠吠えを繰り返し 牙をむき出しに唸り だれも寄せ付けず 自ら孤独になっていってた
お好み焼き 好きな物を入れて焼く 素敵なネーミング 今日は、豚玉 豚肉、ネギ、キャベツ、ちくわ、こんにゃく、紅生姜、こんにゃく、たまご 生地を作り、後は焼くだけ 子どもに任せて、私は仕入れへ 2時間後腹ペコで帰宅 期待して食べたら 少し辛かった 笑 ビール飲みたいわ
お見送り いつもの仕事時間で目覚め ゆっくり支度をした 10日間の旅行 夜明け前のホームであなたの乗る電車を待っていると 一緒に行きたかったって… 二人で電車に揺られていると やがて朝陽がさして 照らされた貴方の横顔は嬉しそうで 私も嬉しくなった 楽しんできてね
閏日 それは、祖母の命日 厳しいく、明るく、ジョークを言いうユーモアがある ミーハーなおばあちゃん 夏休み、週末の多くは、祖母宅で過ごし いろんな道具の使い方は全て祖母に教わった 最後は家で死なせてあげれず、残念な思いをした その祖母のDNAは私の太い手首で生きている
自信がない どんどん沼に落ちていく 周りに助けてくれる人もいない 守るって言うのは 孤独な戦い その人は助けを必要としていないかも 勝手に戦って ひとりぼっちになって でもきっと それを私は望んでいるのだろう 1人でもいい 守ると決め ここまで来た この先も1人
よく無い そう思う よした方が良い そうして 恐れているわけ? そうかもしれない 逃げている? そうだと思う 私にもう必要ない この先も必要と思わない ここは大人になるか? 知らん顔して 普通にして 笑うか? 嫌やな そんなん私ちゃうわ 嫌なもんは嫌です
なんか面白くない 会いたく無いし 1人に会いたく無いから みんなにも会いたく無い そんな気分 私はそんなに面の皮厚く無い 仕切りたかったら 1人でしきっといて 興味無いし 出来たら一生会いたく無い 行くのやめよう 無理したって 面白くない 許した訳や無いし しつこい
自信がなくなる 生きるってとても難しいよ 穏やかになりつつあった水面が 大きな波紋を描き 波になり 岸辺を騒つかせる 不安から 自分を投げ出したくなる 消えたい 心にも無いことを… 誰も応えを持って無い 自分から殻に閉じこもる 素直になれない このまま眠ろう…