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karo229
帰路
冬の商店街
ひとりあるく
気になった店にはいり
気まぐれに物色
好きなものを買い
つかれたらカフェにはいり
またひとりあるく
我が家にいる
やすやすと外へ出られない娘
と
のうのうと外を歩きたくないおっと
わたしはひとりやすやすと のうのうと
おのれの目的を無意識に果たす
帰り道
商店街の景色は無機質に
迫り来る我が家
夫からの
娘への批判は聞きたくない
娘からの
夫へのいらだちは聞きたくない
だんだん足がざわざわと
頭の中がごわごわと
あ、そうだ
帰ったらふたりにいうのはよそう
彼らへの批判、判定、イヤミ、理想
私の口から出たものを私自身が聞いているのだ
きっとわたしも聞きたくなかろう
そうやっていつもの帰り道。
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