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2024年5月31日 最近の読書とスタバ



読書のこと

今月はなんと30冊(紙の本26冊 Audible4冊)読了。
こんなに読めたの人生初かもしれません。すごすぎる。
私は、本を読むスピードはそれほど早い方ではないので、今月はたっぷり読書時間を確保できたという事だと思います。
そんな最近の読書について。

読了本

  • 『特捜部Q 檻の中の女』 ユッシ・エーズラ・オールスン
    子ども時代のアンデルセン童話を別にすれば、デンマークの方が書いた小説を読むのは初めて。
    コペンハーゲンは写真でしか見た事がなく、カラフルで可愛い街並みのイメージが強いので、シリアスなシーンの想像がつきにくいですが、内容はサスペンス風味の北欧ミステリでした。
    前半は登場人物が多いし耳慣れない名前なので入り込みづらかったのですが、物語の骨格が見えてきた後半から急に面白くなりました。
    この作品はシリーズの第1巻なのに、主人公カールが既に満身創痍なので、この先の健康状態が心配です。
    今後は相棒のアサドが更に活躍しそう。

  • 『きらん風月』 永井紗耶子
    江戸時代中期に活躍した文化人である栗枝亭鬼卵と、元老中の松平定信の邂逅、そして鬼卵の人生を描いた物語。
    鬼卵を知らなくても東海道五拾三次人物志は有名ですよね。
    主人公のキャラクターに私自身がいまひとつ興味を持てない気持ちがある一方、大坂、三河吉田、日坂、三嶋と東海道の町々が、文化人達の交流とともに生き生きと描かれていたことに魅力を感じました。
    『これが正しいんやて言われること(中略)のうちのいくらかは、その時に力を持っている人の都合で変わるもんや』作中の上田秋成の台詞が、この本のテーマを表していると思いました。

  • 『ナチュラルボーンチキン』 金原ひとみ
    とても面白かったです。
    最初から最後まで、読(聴)者を惹きつけ続ける文章力に圧倒されました。
    著者の金原ひとみさんはこの作品を『中年版 僕たちはどう生きるか』だと紹介していらっしゃいましたが、私は『心温まる令和の中年恋愛小説』だと思いました。
    主人公の浜野文乃さんの心の声が、面白すぎて夢中になってしまったし、最終的に、かさましまさかさん(どういう漢字なのでしょうか、気になります)の圧倒的な包容力に感動しました。
    単に文章が面白くて引き込まれるだけでなく、構成も良かったですし、終わり方もなんか良いなと思いました。

  • 『月まで行こう』 チャン・リュジン
    とにかく楽しく読める一冊でした!
    仮想通貨イーサリアム投資を『冒険』に仕上げた物語。
    ソウルで働く20代〜30代の女性達の、葛藤、不安、焦り、後悔、夢、希望…様々な感情が、仮想通貨の変動とともにアップダウンしていく様が、読んでいてとても面白かったし、ドキドキハラハラ、ワクワクさせてもらえました。
    疾走感のある生き生きとした語り口も良かったですし、注釈も工夫されていて、翻訳もすごく読みやすかったです。
    3人の女性達の今後の人生がどんな風に展開していくのかも気になるので、今後続編があったら是非読みたいなと思いました。

  • 『私の唇は嘘をつく』 ジュリー・クラーク
    主人公が女詐欺師というだけで、ちょっとワクワクしてしまいますが、登場人物の男性陣が揃いも揃ってろくでもないクズばかりなので、皆さんどうぞ完膚なきまでに騙されてください、という願望も加わり、楽しい読書でした。
    メグとキャット、主人公2人の女性の関係性が、だんだん変わってくるのも見所のひとつでしたが、それぞれのキャラクターにも共感しやすくて良かったですし、2人が今後どうなるのかも気になるところです。
    著者ジュリー・クラークさんの既刊『プエルトリコ行き477便』もとても面白そうなので、読んでみようかなと思います。

  • 『図書室で暮らしたい』 辻村深月
    『図書室で暮らしたい』--私も!なんて素敵なタイトルなんでしょう。
    最近出版されたエッセイ集の『あなたの言葉を』がとても良かったので、過去のエッセイも読んでみようと手に取りました。
    特に好きだったのは辻村さんの"好きなもの"について熱く語るコーナー。
    辻村さんの"好きなもの"は、どれもこちらの予想をはるかに超えた解像度で語られるので、いつも驚かされます。
    また、自作解説も良かったです。これから読む予定の未読作品についての解説多かったので、さらに読むのが楽しみになりました。
    特に『オーダーメイド殺人クラブ』が楽しみ。

  • 『ミライの源氏物語』 山崎ナオコーラ
    これから源氏物語の現代語訳を読み進める上で、参考になるかなと思って手に取った本です。
    ルッキズム、ロリコン、マザコンなどなど、源氏物語を通して、現代のもやもやに向き合うエッセイ、とのことで、着眼点は面白いと思いましたが、急速に変化している現代の価値観に照らせば、20年前に書かれた文学作品もあれ?と思う事があるわけで、いわんや1000年前の古典作品をや。
    確かに最初は光源氏の手当たり次第振りにドン引きしましたが、その時代の文学をそのまま純粋に楽しみたいという気持ちの強いわたしには、あまり刺さらなかった本でした。

読んでいる本

  • 『われは熊楠』 岩井圭也 (30%)
    明治時代初期のジャンルレスの学者、南方熊楠が主人公。
    主人公がロンドンに留学しているところを読んでいます。
    やっぱりこの時代に活躍した人は留学経験者が多いですよね。

  • 『源氏物語4』 紫式部 角田光代訳 (30%)
    『蛍』読了、『常夏』を読んでいます。

  • 『戦争語彙集』 オスタップ・スリヴィンスキー (50%)
    未だ終わらないウクライナ戦争を扱っているので、買ってしばらく積読してしまっていましたが、やっと読み始めました。

  • 『IT STARTS WITH US』 コリーン・フーヴァー (10%)
    ヒット作『IT ENDS WITH US』の続編。
    前作が結構キレイに終わったので、続編は想像もつかなかったのですが、出だしだけ読んだところで『え!またアイツが登場するの?』と、ちょっとゲンナリしております…。

  • 『ラストエンペラー』 楡周平 (10%)
    EV車が主流となりつつある自動車業界の話。
    ページ数も多くなく、字もやや大きめなので、時間かからず読めそうです。

  • 『特捜部Q キジ殺し』 ユッシ・エーズラ・オールスン Audibleにて読書中
    物騒なサブタイトルですが…。
    第1作の『檻の中の女』もそうですが、このシリーズはちょっと邦題がイマイチですよね。内容は面白いのにもったいない感じです。

図書館で借りた本

  • 『ネオカル日和』 辻村深月
    辻村深月さんの最初のエッセイ本。

  • 『11文字の檻』 青崎有吾
    話題作の『地雷グリコ』もまだ読めていませんが、こちらは短編集ということで、先に読もうと思っています。

スタバのこと

バナナブリュレフラペチーノ

5/29から発売開始のバナナブリュレフラペチーノ。
早速いただいてきましたが、これは美味しい!
カリカリ食感のブリュレチップが、味、食感ともにいい仕事してると思います。

キャンパスリングノートも購入

同じ日に発売の、キャンパスリングノートも2色買いしました。
キリがないので、あまりグッズは集めないようにしているのですが、キャンパスノートだけは毎回買っています。
イラストレーターのSHOGO SEKINEさんのデザインだそうです。

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