精神科病院への入院
こんにちは!都市型地域医療研究所の小原です。
今回は統合失調症の方の精神科病院への入院について、クリニック中野の芳賀先生に聞いていきたいと思います。
任意入院で入って、医療保護入院になるケース
元々は本人の希望にて任意入院しているけど、途中で本人が閉じ込められてしまったという気持ちになり医療保護入院になるケースがあります。医師からみると話が通じなくなり、この具合が悪い状態を「混迷状態」といいます。
実際の患者さんに聞いてみると、状態が一旦悪くなりその後回復してきたときにベット横の棚に置いてある書類をみると「混迷」と書いてあったと話される方がいます。この書類をもって任意入院から医療保護入院に切り替わっている方がいます。
入院治療ときは、点滴や注射をして寝かされてから保護室に入ってもらうことがあります。他にも、入院中に病棟で具合が悪くなり、話が通じなくなってしまった患者さんはその場で点滴や注射して寝てもらいながら医療保護入院が開始される方もいらっしゃいます。
「混迷」とは
「混迷」とは精神病の病態の1つで、頭の中で色々な考えが湧き上がり、自分の中では湧き上がってくる考えが整理できなくなり頭の中が混乱している状態をいいます。1点と見つめてブツブツ言っている、ケラケラ笑っているという「独語・空笑」という状態になり、端からみると「何しでかすかわからない」「言動の予測ができない」という状態になります。予測できない状況のため仕方なく、保護室での生活になることがあります。
入院中はどんなことやっているの?
ボードゲーム等の余暇活動をしている方がいます。芳賀先生も一緒にゲームをやったこともあり、混迷の時期にはルールが上手く遂行できない等の状況がありますが、病気の状態がよくなるにつれ芳賀先生より強くなってきたりして病態の改善がボードゲームからもみられる方もいらっしゃいます。
今回は精神科の病院での入院生活についてちょこっと紹介いたしました。
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