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本当に大切なものだけが残った日

大切なものは
すぐ手の届くところにすべてある

3年前の
胆振東部地震を経験したときの学びです。


わたしは子どもの頃も
看護師として働いている頃も

食器棚が倒れるような
大きな地震が
たびたび起こる地域に住んでいたので

地震に対する耐性は
わりと持ち合わせていましたが


3年前
ブラックアウトなる
はじめての体験をしたとき
たくさんの気づきをいただきました。


今わたしが住んでいる場所は
揺れは大きく
地割れする箇所はあったものの
大きな被害の出る場所ではありませんでした。


揺れのあと
少し経ってからの停電。


大きな地震だったから
ひととおり家の中を確認して

念のため
ストックしていた飲料水とは別に
生活用水としての
お水を貯めて。

実家の父が入院中だったので
一人で家にいる母の安全を確認して。


そこまでやってみて
スマホで地震の状況を確認してみると
予想を超えた状況が
外の世界に広がっていました。


一瞬
学校との連絡はどうなるのだろう
と頭をよぎったけれど
自分たちで判断すればいいことか
に落ち着き


『わぁ、星が綺麗に見えるね』


まだ夜が明ける前の時間

吹き抜けの窓に
輝く星を見つけた娘はのひとことに

意識は完全に今ここへと戻りました。




水道は止まっていなかったけれど

オール電化のわが家は
調理はカセットコンロ
トイレの水を流すのも
手動のボタンがついていないタイプだから
貯めていたお水で一回一回流し
お風呂は
お湯が電気温水器に残っている
わずかに保温されている分だけなので
超節水短時間でのシャワー浴

確かに生活の随所に
不便さは感じたのです。


けれど

自分の手の届くところに
大切な家族がいること
一緒に居られること
自分の命があることが

奇跡だなって感じました。




電気が届かない約2日間

どんな時間だったのだろうと
今おもいを馳せてみても

豊かな時間だったことしか
思い出せないのです。


不謹慎と感じる方も
いるかもしれませんが

そう感じたのは事実です。


電気が使えないことで

今やらなくてもいいことは
必然的にできなくなりました。


情報すらも
限られた電力の中で
自分で選択する時間。


大事な
離れている家族や仲間たちとのつながりも
本当に必要なときに必要な分だけ。


電気が通らなくなったことで
たくさんのノイズが消えて
いろんなことが削ぎ落とされて

ただ自然の中にいることに
ほっとしながら
本当に大切なものだけが
残っていく感覚でした。





感覚の導きで
今必要なことだけをする

そういう時間の在り方が

こんなにも豊かなものだと感じたのは
はじめてだったかもしれません。




もう完全に
ゆだねるしかなかったから。


目の前にいる家族と
今をどう楽しむのか

今あるもので
どう過ごすのか


という問いが
アイデアを引き出してくれました。




道路の縁石に夫と二人で座って
遊んでいる娘の姿を眺めながら

空の青さ
風の心地よさを感じて
しあわせやよろこびを
シェアする時間。


外側に答えを探さなくても
すでにすべて持っていることに
気づく時間。


離れている家族や仲間を
信頼する時間。

近所の方たちとのつながりに
喜びを感じる時間。

新鮮な空気
お水
太陽の光
月の明かり
自然は生きていくのに必要なものを
与えてくれていることに
気づく時間。



目に見えるもの
目には見えないもの

今与えら得ているものへの
感謝の時間。


祈りの時間。



わたしが求めていた生き方が
そこにあったように感じます。




同時に自分の中にあった
傲慢さに
気がつく時間でもありました。


大きな震災が
日本では何度も起こっているのに

どこかで
わたしは大丈夫と
他人事として見ていた
傲慢さ。



地球とともに生きることは
自然の摂理で生きるということ。

その本当の意味を
気づかせてもらった気がします。



未来に
過剰に心配を抱くのではなく

今を生きることに責任をもつこと

自分が望む生き方も
内側にあって
抱きしめられるくらい
すぐそばにあるものでした。


あの日
自分をどう生きることが
魂が歓ぶ時間なのかを
学ばせてくれた体験と
すべての方に感謝です。


最後までお読みくださりありがとうございます!

たくさんの愛と感謝の気持ちを込めて♡








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