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初任給40万円の某大手アパレル企業の固定残業代について考えてみた

結論から言うと私は賛成だ。
賛成というか固定残業代が多いことと、そもそもの残業代が支払われないことに関しての疑問と不信感はゼロではないのだが、固定残業代が当たり前となった今、そもそも基本給がものすごく少なく、固定残業代やらよくわからない手当をたくさんつけて土台に乗せるケースが蔓延しているではないか。


固定残業代という名の無限のサービス残業を約束させられるにもかかわらず20万円前後のお給料しか出さない企業(ほとんどがこのような会社だと思う)よりはかなりましな気がする。
ニュースになっている某アパレル企業の残業時間も、一般の中小企業の残業時間も大して変わらないだろう。少なくとも私は月に80時間以上残業をしていた経験があるがお給料は24万円ほどだったので、それが倍になると思えばめちゃくちゃありがたい。

今の求人市場において、このように固定給が高くて固定残業時間が多いというレベルで議題に上がるケースは良い方だと思う。限りのない残業をさせられる上に、20万円そこそこのお給料しか払っていない会社なんて山ほどあるというかむしろベーシックとなっているが本当にたたかれるべきはそのような企業だ。
この問題を解決するのは非常に簡単であると思っていて、固定残業代という制度をなくせばいいし、最低賃金のように固定最低給与を定めればいい。
なぜそれができないのか不思議でならないのだが、それが支払えない企業はそもそも需要がないサービスであり、経営がうまく回っていないサービスであり、淘汰されるべきサービスである。資本主義の進化に伴い誰でも起業しやすい世の中になったと思う。そのこと自体は良いことであるが、同時に経営者の質の低下やサービス多寡の状況が生まれ、労働者に大きく損をする仕組みができてしまった。もちろん養う側としてのうまみを経営者は享受すべきであるが、それは労働者への搾取によって生まれるものではなく、多大な需要の恩恵として受けるべきであると思う。
本当に良いサービスが判断しずらい時代であるからこそ、会社の利益や売り上げによって労働者の権利がしっかり守られているのかを外部から監視しつつ管理しなければ今の時代の経営者は未熟なままである。

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