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16つ目のあじ(バジルチーズ) チャレンジ達成に向け、ついに始まるラストスパート

『・・・再放送お疲れさまでした。』
「サクナちゃん・・・」
アヒjoめんたいのツイートを見た咲凪からの感想はもっと燃えよオニオンよりも激辛だった。

「まーなんとか突破したけど、社長や店長に会えないままクリアになりそうな感じでね・・・そこだけはなんとかしたいなって思ってるんだよね」
『まだチャンスはあるよ。それよりもまずは残りをどうにかしないと』
「そうだね。残り2つ。土日でクリアしてくるつもり。」
『頑張って。』
「あ、日曜は恵庭ガーデンフェスタにいってこようと思うんだけど、駅からシャトルバス出るし列車で行こうと思」
『お土産買って戻って来れますよね!マリカちゃんに何の味が食べたいかすぐ聴いて来ます!』
「あ、あの、その前にコーヒー・・・」
咲凪にしては珍しく仕事を忘れてしまったようだ。

「はいコーヒーお待たせー。マリカちゃんはハニーマスタードもう一度食べたいってさ」
「咲凪ちゃんは?」
『私はね・・・』
その答えを聴いて俺は驚いた。

「じゃ、日曜日に買ってくるよ」


7月23日。土曜の夜である。
新札幌ピロザンギへ。

まずはいつも通り緑茶を頼みつつ、味噌汁、いや「おみっそ汁」を待つ。

この数日前に「おみっそ汁」と言う名前になった。
なったところで前の味噌汁から変化はない。
相変わらずうまかった。
そしてもうひとつ。

おまけにもうひとつ

残り2種類となったフレーバー。
バジルチーズ
ジャパンオニマヨ
どっちを今日食べるかは決めていなかった。
決めた段階で自動的に翌日恵庭で食べるフレーバーも決定する。
全フレーバーチャレンジの全てが決まる瞬間であった。

そこで、財布から1円玉を取り出し、コイントスで全てを決めることにした。
表ならジャパンオニマヨ。
裏ならバジルチーズ。

「このコインに、この企画の運命を託す!」


勢い良く1円玉を天に投げ、右手で掴み左手の手のひらに置く。
イメージは完璧。

・・・軽いものが床に落ちる音。
手のひらにはなにも無し。
1円玉、どっか行きやがった。

探しても見つからなかったので、もう諦めて自分で決めることにした。

この段階に来て、初めて自分の意思でレギュラーフレーバーを選択した。
「店長。」
「「あいよ。」」

「バジルチーズ。」

「「喜んで!」」

このとき思ったこと。

パンに挟みてえ。

これシーザーと比較されるイメージかもしれないけどさ、シーザーよりもチーズ感が強くパンに合う味なの。

食べ終わり、お金を払い席をたった瞬間、靴底に違和感。

行方不明だった1円玉が現れた。
即支払に使った。

ツイート上のALT機能では「明日進めるか未定」とは書いてたけど、正直言うともう進める気でした。

これは当時はっきりとは書かなかったのだが、翌週の7月30日にピロザンギカーがコンサドーレ戦に出店すると言う話があったため、万が一限定メニューが出てきたときを想定していたのであった。
結果から言うと余計な心配にはなったけどね。

何はともあれ、翌日の恵庭ガーデンフェスタ最終日に備え体を休めるのであった。(続く)

サクナ「次回の、おはなしはー?」
「恵庭ガーデンフェスタの会場よりお届けします」
「この組み合わせなら旨いに決まってるだろ!」
「中南米から来た5番バッターみたいな」
次回 17つ目のあじ 花の祭典にて、"まよ"うこと無くかけたチャレンジ達成への王手
「どんだけ今日売れてんだよ。。。」

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