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半年で20キロ増量して、2ヶ月で25キロ減量した話。


3年前、脳の病気になり薬の副作用であっという間に20キロ太った。

体調が悪いし、怪我してるし動けず寝たきり。
くすりの副作用で食欲が増え、食べて寝るを繰り返し太った。
どんどん自分に自信がなくなり、不安感だけが頭の中で膨張していく。
体は横になってるのに、頭の中では全力で走っている感覚。常に緊張してて、神経が尖る。
いつ治るかいつ治るかと無駄に考え込む。
考え事が止まらず体中に泥が入って溺れてる感覚だった。
肩におもりがのってて、股関節は錆びついたパーツみたい。頭はガンガンするし、どんよりとした吐き気もあった。
太ったことがこんなに心をむさぼるとは思わなかった。

次第に鏡を見なくなった。
肌が伸びても知らないふりをした。
息がしづらいことと、しゃがむのが辛くなったことを無視した。
全てから目を遠ざけて自分をネグレクトしていた。
そうしないと生きることをやめてしまいそうで、無意識にしていたことだと今になって思う。
死は本当に、あって良かったものだなと思った。
肯定してくれる唯一の動作。


そんな療養中だったけど、ある期間から急に食べ物を食べたくなくなった。
食欲を増大させていた薬が減ったせいだ。
こんなにも副作用があったのかと、自分を少し肯定できた。

次第にそのことは、断食してみようという思いへと変わった。
3日固形物を断ち、水だけで過ごす。
お腹や腸はぐるぐると働いてるが、それが次第に気持ち良くなってくる。
浮遊感というか、体からむくみがなくなってずっと省エネモードのような感じで過ごす。

断食を終えて、回復食をつくり食べる。
それからタンパク質を取り始めて徐々に食事を戻す。
粗食を徹底した。

どんどん平たくなるお腹。
顔の形が変わり、背中のフォルムも変化した。
息がしやすくなったし、いびきをかかなくなった。しゃがむことも無理なく行える。

きもちが楽になった。
体型が元に戻ったより少し痩せたので私は嬉しかった。
だが、先生や家族にあった時、痩せすぎだと言われた。ありがたいことにわたしのことを心配してくれるひとがいる。

2ヶ月で25キロ落とすような人は、色々な考え方が極端なのかもしれない。
自分を落とすのもじぶん。あげるのもじぶん。
だけど、そんな自分を今は自信を持って肯定できる。

だいじょうぶ。
みなさんもだいじょうぶ。


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