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久々に読んでいて心地よすぎる本に出会いました💓

【砂漠の青がとける夜】という中村理聖さんの小説を読んだ感想です📕

久々に長編の小説を読みました。いやぁこの作家さんの言葉の使い方には惹き込まれていきましたね。詩人?!と思うほどの繊細で透明感のある言葉を重ねていく文章なんです。
ひとつひとつ丁寧で人と人との会話の間をつなぐ「言葉」が美しい✨

京都を舞台に細かい街の名前や通り名が出てくると京都人の私は親近感が湧きました。京都を舞台にした物語は多くありますが、この作家さんほど自然にそれを描いてスーッと入ってくる小説は初めてでした。

自分の恋愛、姉の恋愛、そしてカフェに来るお客さんの気持ちや表情までが情景として浮かぶ作品です。

準君の透明感✨せつなさ、もろさ、美しさ。抱きしめようとしてもふっと消えてしまいそうなもろさ。。。あー何とも言えない気持ちになりました

香りの小瓶のお話、好きです💓

ミステリーとかサスペンスというラストに一気につなげていくドキドキな展開の小説ではなく、ひとつひとつの情景や心情を味わいながら楽しめる小説でした。
何気ない日常を最後まで飽きさせず読ませる文章を書ける作家さんって一流だと思います。

「物語とはまた別に読んでいて幸せな気持ちにさせてくれる」小説だと感じました✨

それは私にとって村上春樹さんと山本文緒さんなんです。
世界観は違いますが、中村理聖さんも、その方々に近い才能を感じました✨

表紙もシンプルで素敵✨

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