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パラレル時代のキャリア論についての考察

今日はキャリア論についてちょっと考える機会があったので、少しだけブレストしたいなと思ってnoteを書いています。

ちょっと長いと思うのですが、これがきっかけでキャリアについて考えるきっかけになってただけたら僕はとても嬉しく思います。

それでは、お付き合いください。


さて皆さん。

一般的な一般論の話はさておき、自分の中で「キャリア論」って考えたことありますか? たぶん、考えるきっかけになるのは就活が多いと思います。

「5年後の働き方」

「10年後の働き方」

そんなもの、分かるわけないですよね笑

1週間後の自分が何をしているかなんて精密に想像できないように、5年後なんて不確定要素が多すぎて、ただの想像しかできないです。

僕はキャリア論というか、人生を俯瞰した時に考えている今の時点のゴールみたいなものはあります。ただ、「セルフコンパッション」という言葉をつい昨日知ってから、もうちょっとだけ自分の考え方を整理できたので、書こうと思った次第です。

1、考えるきっかけになったこと

僕は元来、そこまで真面目人間ではありません。大雑把だし、嫌なことは嫌だし、自分のしたいことしかしたくないし、自分の命の時間をなるべく有意義に使いたいと思っているので、その分それは行動と優先順位に繋がってきます。

故に、冷たい奴と思われることも多々ありますが、とりあえず大切な人に大切な時間は使いたいので、力を入れるべきところと興味のないものへの態度が明らかに違うのは、ちょっと改めた方がいいかもしれませんね。

そんな僕がキャリア論についてまた考え込んでしまったのは、こんなツイートがきっかけでした。

かとう@しおりすさんのこのツイートですね。ふむふむ確かに。

たぶん、4年以上前の僕ならば、この「ちゃんと副業しましょう?」「独立しない方がリスクですよ?」という言葉に激しくうなずいていたし、なんなら周りにも言って回っていたかもしれません。

しかしですよ。

ベンチャーで働き始めた僕にとっては、少なからずこの意見について明確に「そうとも限らないと思うよ」と思えるようになったのは、成長なのか、それとも単純に僕が変わっただけなのかわかりません。

なぜそう思うのでしょうか。

結論から言いたいと思います。

僕は今、「働かなければ」と思って、働いてないからです。

やりたくてやってます。

皆さんは学生の時にクラブ活動してましたか? 大学生の時にサークル活動してましたか?

中には参加必須、みたいな学校もあったと思いますが、そうでないところもたくさんありましたよね。

それでは聞きたいと思います。

その活動は、「誰に命令されてやった」んでしょうか?

そうですよね。やりたくてやったんですよね。入りたくて入って、なんなら自分の時間使って、月額費払って活動してたんですよね?

今、僕が会社に対して思ってるスタンスはまさにそれです。入りたくて入ってる。働きたくて働いてる。しかもその上、お金までもらってる。

ここは天国でしょうか?

別に社畜になり下がったつもりはありませんし、社畜として会社に見られているのであれば、そんな会社とっとと見限って別のことします。

あくまで、僕は自分の意思で働いて、自分の意思で学んでいます。

考えてみてください。会社というリソースを使ってでしかできないことは沢山ある。チャレンジもたくさんある。失敗しても死ぬわけじゃない。それでも給料をいただきながらチャレンジできる。

どんどん自分を拡張できる。

出来ないことが出来るようになる。なんならベンチャーは会社が大きくなっていく様を内側からリアルタイムで見ることが出来る。

新しい世界を見ることが出来る。

昨日までなら見られなかったものが見られる。

こんな経験、中々できない。僕は自分のことを今までいろいろあったけど、なんだかんだ幸運な奴だと思います。

2、なんも考えずに甘い考えで独立する方がよっぽどリスク

とにかくチャレンジで、思い切って独立するのはいいと思います。

ただ、僕は2回くらい失敗していて、明日を生きるお金も無くなり、真面目に死ぬことを考えた時代がありました。

独立することはいいと思うんですよね。ただ、「何のためにやるのか」が大切だと思うんです。

・上司が嫌いだから

・誰かの指示を受けたくないから

・自分の給料は自分で決めたいから

・俺、社長なんだよねって言いたいから

・やりたいことがあるから

色んな理由があると思いますし、色んな理由があっていいとも思います。

それぞれの思惑があり、そのどれもが正しいし、そのどれもが間違っているとは思いません。その代わりといっては何ですが、「それを正しくできるのは自分だけ」です。

そして同時に、何かを決意するときは、それ相応の代償が伴いますし、何かしらを犠牲にする覚悟が必要です。

会社に行くのが嫌で独立して、簡単に上手くいくほど、世の中は上手くできてないです。ネットビジネスとか、ネットワークとか、よく甘い言葉が連なっていますが、断言しましょう。そんなに世の中甘くない。

そんな甘い考えで独立を考えているようなら、今すぐやめたほうが良いと思います。僕は失敗の中で、少なくとも今は、組織の中で組織を大きくしていくことに喜びを見出しているので、組織を大きくできる環境の中で、自分をどこまで拡張できるのか。そのチャレンジに夢中になっている最中です。

そもそも、今与えられている環境の中でベストを尽くせず逃げている人間が、自分一人で簡単に何かを成し遂げられるとは到底思えない。

副業するのもいいけど、独立するのいいけど、まずは今、自分は、ベストを尽くせているのか?

そこに立ち返ることは、とても大切なことなんじゃないかなって思います。

逃げの独立なら、それこそリスクしかありません。

3、キャリアって自分の人生をどうデザインするかではないだろうか?

さて、その中でベストを尽くそうと努力する僕ですが、僕は完璧主義者なので、どれだけやっても満足できないし、自分自身に100点満点をあげられた経験は人生で一度もありません。

そんな中で自分を追い込んで、追いこんでつぶれてしまうタイプで、つい最近もやってもやってもダメだしで、もうどう努力していいのかわからないときがありました。

久しぶりになんもかんもがどうでもよくなってしまいそうでした。

その時に教えてもらったのが「セルフ・コンパッション」という考え方。

Hal-noshinさんに教えてもらったことで、初めて知った考え方だったのですが、これはつまり何を言いたいのかというと、

・自分を許す力

・適度に力を抜くということ

これらを意図的に、意識的に出来る状態を指すようです。興味を持った僕は早速セルフコンパッションについて調べてみました。

ちなみに参考としていただいたページも共有しますね!

分かりやすいなぁと思ったのはDaiGoさんの動画で、「完璧主義と自己批判が先送りの原因!自分を許して即やる人になれるセルフコンパッションの鍛え方」です。

30分くらいする動画なので、もしお時間ある人は見てみてくださいね。

ここでとても意外だったのは、「完璧主義=先送りの原因」となっているということ。

なに!?質を求めるがあまり作業が遅くなってしまうということなのか、、、?

と思いましたが、実際には違うようです。実際、言葉の通りで、完璧主義や自己批判は物事の決断スピードを鈍化させる原因になってしまうということ。

なるほどな、と動画を見ていて学びが深かったです。

例えば自転車に初めて乗って、盛大にこけたとします。そしたら次に乗るのを一瞬ためらいませんか?

前の失敗の経験がトリガーになり、身体は乗るという行為を一瞬躊躇させてしまいますよね。

完璧主義=ストレスの温床です。

完璧主義というストレスはこの例えでいうと、盛大にこけた後にすぐに自転車に乗ろうとするのと同じこと。つまり、完璧主義であるが故に、そのストレス(=痛み)が次の行動の決断を遅くさせていると、というわけらしいです。

なるほどすぎますよね。

だからこそ、「自分を許すこと」「できないことも許すこと」「できないという事象をありのまま捉えていくこと」つまり、適度に力を抜いていくことで次の行動を早くしていくことができると、そういうわけです。

最近、Tiktokで見たキャプテンHAKUさんの「完了思考」と似たものを感じました。

出来ないことって沢山あります。

分からないこともたくさんあります。

生きていれば、穴なんて沢山あって、それを網羅することなんて不可能に近い。

最近、とにかく自分を追い込みすぎて、努力しても、自分の中では時間もかけて、ちゃんとしたいものを作りたいから。妥協したくないから。「だって」って自分に言い訳したくなくて、負けたくなくて、それでもダメで、もうどう頑張ったらいいんだろうってわからくなっていた時がありました。

でも、そんな時に上司が言ってくれた言葉がとても胸に刺さりました。

自分の全力を出した時は自信を持って大丈夫だし、何も申し訳ないなんて言うことは無い

何をやっても許せなくて、出来ない自分が情けなくて、頭にきて、悲しくてどうしていいか分からなかったからこそ、この言葉にとても助けられました。

この言葉を聞けただけでも、今の会社で良かったって思ったほどです笑

こんなに思うまで仕事したことってありますか?

僕の完璧主義が良くないことは確かですが、逆にいうと、ここまで努力して、出来ない時に悔しくて涙が出るような経験って本気だからだと思うんです。

そこまでやったんやぞ、っていう自分をもっと許そうと思いました。上司の言葉ってそれこそ「セルフコンパッション」ですよね。

僕は、少なからず、3年前初めてちゃんと組織に属して10割の時間を使って、どんな世界が見えるのか挑戦しようとした瞬間から、そのどれもが刺激的でやばい経験だったと思います。

前職は6人くらいのチームから始まりました。

今だってベンチャーです。

本当に今この瞬間も、「やりたくない」と思って仕事をしていない自分がいます。今、この瞬間に、確かに実力は乏しいかもしれない。まだなんも出来ない馬鹿野郎かもしれない。頭も悪いかもしれない。だけど、本気で打ち込んでいる自負だけはある。

そんな経験が出来ることってそれだけで価値だし、尊いものだと心から思うんですよね。

副業するのもいい。とっとと独立するのもいい。成功者になりたいのもいい。

だけど、この経験や感覚を知ることなく、そこに行ってしまうのはちょっともったない気がする。

僕はこのリソースの中で、ちゃんと自分の求める自分を手に入れるまでは、少なからず会社を辞めたいとは思えないです。

だってその方が楽しいし、図太い人生が生まれるし、QOLだって絶対に高いと思うからです。

4、キャリア論は人生論の中にあるものである

僕はそう捉えています。

キャリア論は色々あると思います。どんな仕事、どんな職業、どんな働き方、そんなもの、マジで本気で、どうでもいい笑

大事なのって自分が自分で納得できるかじゃないですか。

自分が自分を好きでいられる人生なのかじゃないでしょうか。

僕らは必ず死にます。

必ずどこかで命を終える瞬間が来ます。それはもしかしたら明日かもしれない。

もしかしたら50年後かもしれない。

それはいつになるかはわかりません。ただ、必ず死ぬんですよね。人間である以上は。

もしかしたらミスターノーバディみたいな世界がやってきて、

死がなくなるなんてことはあるかもだけど、少なくとも僕が死ぬまでにはそれは起こらない気がしています笑

じゃあ、その人生を、どうやって有意義に過ごして、どう有意義な死を迎えるのか。それが僕の人生の最終的なゴールだと考えます。

そこまではとても長く、不確定で、わからないことばかりで、明確な答えなんて存在しない、その道のりを想像して、変わり続けて、アップデートし続けて、目指していく。

その逆算の中にある1つの武器や考え方が「キャリア論」なのではないかと思います。

であればこそ、僕の今の考えはこうです。

8割という時間を仕事に使う。仕事はたかだが手段でしかない。だからこそ、そのたかだが手段という仕事を8割の時間も使って過ごす”人”が大事。その人と何をするかの方が大切なんだ」って思います。

ぶっちゃけお金や待遇考えたら大手に行くほうが安パイでしょう。ただ転職活動してて思ったのは、大手に行くのって思ったよりもイージーです。

だったらもっと自分を拡張できる環境やチャレンジは若い時にしかできない。

その経験は必ず、将来僕が満を持して独立しようとしたときに、別のことをしようとしたときに、かけがえのない力になると僕は信じています。

セルフコンパッションについて、DaiGoさんはこう言っていました。

例えば、自分の人生をゲームとして例えることがポイントだ

そうです。僕らは今、「資本主義」という人生ゲームの中にいます。その中で、「キャリア論」という戦術を用いて、どうやったらより良い状況で「あがる」ことが出来るのか。

それを考えているのではないでしょうか。

自分を適度に許して、自分を適度に受け入れて、やらないといけないこと、優先順位の高いモノは着実に進めていき、

自分の人生ゲームに「独立」や「副業」が必要になったら、そのカードを切ればいい。

ただ、RPGでは、「両刀持ちスキル」は結構ステータス高くないとできないですよね。自分のステータスゲージを開いてみて、足りないスキルを補って、より良い人生をデザインしていけばいいんだと思いました。

今は、パラレル時代です。

なんでもいいんです。

働き方を選んでもいい。個性を発揮していい。結婚してもしなくてもいい。

大企業に行かなくてもいい。いい大学に行かなくてもいい。

自分らしく。

最後に胸を張って人生ゲームを上がれるならなんでもいい。

だからこそ、その人生ゲームにおいて、「キャリア論」という切り札は非常に重要なものだと思うから、きちんと、向き合って、誰かに流されず、自分の人生の主導権を誰かにゆだねないようにしていきたいところです。

誰かに自分の人生を搾取されてはいけない。

あくまでも勝ち取っていかなければ。

今日はパラレル時代のキャリア論について自分の考えを棚卸してみました。

セルフコンパッション、とても良い学びでした。

是非皆さんも考えてみてくださいね。

ではでは!

いつも見てくれて、スキくれてありがとうございます。少しで皆さんがマーケティングを身近に、生活に、近づけられたらうれしいです。