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小林幸子の歌う”茨の木”を語る【オンステージ】

では、続いての歌は、私はあにぃと呼んでいます、さだまさしさんに作っていただいた「茨の木」という歌を聴いてください。

茨の木、最初は”耐えて耐えて耐えて 生きて生きて生きて それでも笑えたらいいね”という歌詞から始まります。
先日、自分のコンサートが終わりまして、楽屋を出ましたらね、ファンの方がたくさん待ってくださって、ひとり、高校生の男の子がいました。で、高校生の子が

『さっちゃん、僕、茨の木 大好きです』

って言ったんで、あそぅ、ありがとう!って、そしたらその子が

『茨の木は僕の歌です』

って言ったんです。

ちょっと気になったんで、僕の歌…それどういうこと?って聞いたら、

『僕は福島の出身です。帰る家が無くなりました。家族もみんな、亡くなりました。ひとりぼっちです。今、東京の親戚に預けてもらって学校に通わしてもらってます』
『でも学校出たら、また、ふるさとに帰ります。どんなことでもいい、どんな小さなことでもふるさとのためになることだったら、僕ふるさとに帰って、一生懸命、生きたいと思います』

そんなこと私に言ってくれました。

だから私は、そう、じゃあがんばってね。でもねぇ、がんばりすぎないで、がんばんのよ って言ったら、その子が

『うん!約束する』

って、大きな瞳から涙ぽろぽろ出して、約束してくれました。

でも、泣いていませんでした。
笑っていました。

そう、全ての人への応援メッセージソングです。

「茨の木」


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