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思いは口に出すと、現実になる


先日、自己紹介でも書きましたが、私は6歳からピアノ、13歳から声楽を始めました。
ただの習い事の一環で、音大なんていくつもりは全く無く、将来は学校の先生か介護士になろうと思っていました。
先生になるには大学進学は必須だし、そうすると地元から出なければならなくてレッスンにもいけなくなるから、高校卒業で音楽はお終いだなと思っていました。
そんな私がなぜ音大にいけたのか。
自分でも想像すらしていなかったことが起こったのです。

きっかけは卒業文集

本当はちょっといってみたいと思っていました。音大。
ピアノの練習は嫌いでしたが歌うのは好きで、もっと上手くなりたいし、続けられるものならレッスンは続けたかったのです。続けられる場所が音大だったのなら……
でも学費が高いと聞いていたし、小さい時から英才教育を受けてる人だけしかいけないというイメージを持っていました。

それに引き換え私なんて、
『センスがない』『耳が悪い、良い耳を持って生まれてこなかった』
とピアノの先生から常々言われていて、音大にいっちゃいけないヘタクソ駄目人間だと思っていました。
プラス、父は中卒で土木、母は高卒工場勤務。三人きょうだいの長女。当時景気も悪かったし、家にお金があるわけない、一番上だからお金を使うわけにもいかないと思っていたので、全くもって叶わない夢だと、口に出すことはありませんでした。

そして迎えた中学3年生。
卒業文集ってありますよね。通っていた学校でも、もれなく作りました。
そこに定番の“将来の夢”って書くとこありますよね?
私は、どうせ書くなら一番叶わない夢を書いとこう。書くだけならタダだ!と思って書いたのが音大の声楽科にいきたい!
20歳の私へというメッセージ欄にはまだ小林幸子は好きですか?音大の声楽科にいってバリバリ歌ってますか?と書き残しました。
全く叶えるつもりのない夢。

これが始まりだったのです。

どんどん現実が動き出す

この卒業文集を見てびっくりしたのがピアノの先生。
先生の娘さんは同級生で同じクラス、出席番号も私の前。
今思えば、これもかみさまの思し召しだったのかもしれません。

ある日、呼び出されて先生から言われたのはこの言葉。
『あなた、本当に音大にいきたいの?いきたいんだったら、今から相当努力しないと無理よ』

え?
私が?
私、音大いっていいの?
努力すればいけるの?

後先考えず、口からついて出た言葉は
「いきます」

それからは家族会議やら、声楽の先生も交えての会議やら
そりゃあもう色々ありましたが、高校の3年間かけて受験の準備をする、
音大受験をする、ということが決まりました!

どこにいく?

それからの3年間は声楽とピアノのレッスン、楽典の勉強、新曲視唱、コールユーブンゲン、聴音…とひたすらレッスンに通い、練習をしていました。
学費の安い国公立が希望でしたが、入試の聴音(メロディーや和音進行を聴いて譜面におこす)が難しく、それが特に苦手だった私は3年かけても間に合わないと断念。
私立なら国公立より聴音がやさしいと先生から言われ、私立でも比較的学費が安く、通えそうなところ・・・と探していて見つけたのが”日芸”

なんと、聴音の試験がありませんでした!!

試験の項目は、学科の国語と英語、実技は声楽・ピアノ・楽典・コールユーブンゲン・新曲視唱だけ。
聴音が無いなんてめずらしいねと先生方も驚いていましたが、ここしかないと一点集中。
そして2004春、合格できたのです。

自分で【決める】ということ

私の大学受験は単願でした。
他の私立音大を受けてたとえ合格しても高い学費は払えない、それなら受ける必要はない(受験料もかかるし…)と思っていたからです。

単願なんて怖くないの?不安じゃないの?と周りから言われていましたが、今思い返しても不思議なくらい、なんの不安も迷いもなかったです。
こんなに覚悟が決まっていて、ひたすら集中していたのはこの時だけかもしれません。

日芸にいくというゴールは決まっている
現在地もわかっている
ゴールにたどり着くまで何がどれくらい必要か
その差を埋めるには何をすれば良いか
自分の中でとてもクリアになっていて、あとはやるだけ。

失敗したらどうしよう
落ちちゃったらどうしよう

ではなくて、結果を決めてしまう。
あとはそれに向かってやるだけ。

とてもシンプル。
難しくしているのは自分。

当時の私、ありがとう、お陰さまで今もうたってるよ。

思いは口に出すと、現実になる

思いは口に出すと、現実になろうと転がり始めます。
必要な人に出会ったり、情報に出会ったり、協力してくれる誰かが現れたり。

いけるはずないと思っていた音大に、いってもいいと知ったとき、
いきますと口にしたその日から、私の日常はものすごいスピードで変わっていきました。

ほんとまじびっくり。

この経験がどなたかの役に立つなら伝えていきたい。
必要としてくださる方がいるなら精一杯お応えしたい。
かかわるときは全力で。

そう思って生きています。

思いは口に出すと、現実になる
毎日の当たり前の幸せに感謝


♪♪〜師匠との出会いで救われた話〜♪♪


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