インド旅行記 ー はらいそ通信 - vol.2
三島由紀夫が最後の晩餐に選んだのは、新橋の鳥鍋料理だった。帰り際に「こんな美人がいるなら、あの世から来ようかな」と女将さんに言ったそうである。そして、私が最後の晩餐に選んだのは、やはり日本食だった。季節の素材を生かした「先き付」、白身と赤身を程よく合わせた「御造り」、てんぷらや煮物、炊き込みご飯にお味噌汁。もちろん地元で作られた冷酒を添えて豪華な夕食である。あぁ、これで心おきなく旅立てる。さらば愛しき日本食、生きて帰ってきたらまた会おう!と、成田のホテルで一人盛り上がる。世間