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大切なルールを守る人の日頃の行動には、意外な共通点があった

「提出期限は2週間後です」
この課題に、あなたなら“いつ取りかかる”でしょうか。

人材育成を担当していると、課題提出を求めることがよくあります。
最近はTEAMSフォームやGoogleフォームなどを使って、いつでもどこでもオンラインで課題提出ができるようになりました。
#昔は課題提出のために学校に行ってた

これらのツールは解答結果の集計はもちろん、「提出日時」「回答に要した時間」まで克明に記録してくれます。

先日、課題を集計する際に思わぬ発見がありました。

介護施設のマネージャー向けに簡単な調査です。
「会社のルールでは、社員が残業をする際にはマネージャーが事前に承認することになっていますが、実際に事前承認していますか?」「しているならその方法、していないならその理由を書いてください」の2問です。回答期限は2週間後。

公開初日。
全体の約2割から回答が送信されました。
残業の事前承認をしている割合は85%。

公開から5日で全体の約半数から回答が送信されました。
事前承認している割合は75%

2週間後の調査締切時
回答率は60%
事前承認しているのは71%

偶然か必然かは分かりませんが、すぐ取りかかるマネージャーほど、ルールを遵守しているという相関関係がはっきりとあらわれました。

だから何って思いました?
この結果から、どんなことが考えられるでしょう。

頭がいいから考えるのが早い。
真面目だからルールを守る。
こう考えた人もいるかもしれません。

頭がいい、真面目ということばは抽象的で、なんとなくのイメージで捉えられがちです。
だから、分かったようでよく分からないし、抽象的な結論からは再現性のある行動を導くことができません。

今回の結果についての僕の推論は、
すぐに取り組む人ほど、時間を無駄なく有効に使う。
結果的に緊急に迫られる仕事が減り、重要な仕事に取り組めるです。

残業の事前承認をルール通り行なっているから、課題の提出が早かったという論理展開はさすがに無理があります。
それならば、普段から仕事を先送りせずに手をつける(完了させる)人は、大切なルールも守っていると考えるた方が良さそうです。

普段から、やるべき仕事にすぐ取組む人は、時間管理が上手で、重要な仕事をするための時間も確保しています。

ルールを守るマネージャーになるために見直すのは「ルール遵守の意識」ではなく、仕事に取り組む姿勢の見直し、具体的には仕事を先延ばししない習慣を身につけることが有効だと推測されます。

重要事項を確実に遂行するマネジャーは、
先延ばしせずに、すぐに手をつけ、片付ける。

めでたしめでたし


立崎直樹

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