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「売上」を要素分解する

介護現場のリーダーが算数の知識で数字を理解できるようになるnote。
今回は「売上」について考えます。

介護事業を継続するためには利益が必要だとこれまで何度もお伝えしてきました。
利益=売上–原価 です。

あなたか管理職なら会社や法人から「もっと売上を上げよ」と指令を受けたことがあると思います。
売上を上げるために何をしたらいいか。と考える前に、売上について知っておくと、より効果的な計画を立てることができます。

数字は要素に分解すると言葉になります。
月間1000万円の売上を1200万円に上げると言われても、何をしたらいいか分かりません。

では早速分解していきましょう。

売上=数量×単価

売上の基本公式はこれだけです。
介護施設なら、
数量=入居者数、単価=月額利用料 です。

つまり介護施設の売上=入居者数×月額利用料 です。
入居者数25人×40万円=1000万円となります。

では売上を1200万円にするには、どうしたらいいかという問いに対する答えは、数量か単価(または両方)を上げるとなるわけです。

単価を変えず数量、つまり入居者数を5人増やすと売上は(5×40)で200万円増えます。
数量を変えず単価、つまり月額利用料を上げることで200万円の売上を増やすには、200万円÷25人=8万円。一人当たり8万円アップが必要だと分かります。

介護施設で入居者全員の利用料を一人当たり月額8万円上げるには、どうしたらいいでしょうか?
施設にお勤めの方は分かると思いますが、これはほぼ無理な数字です。
施設の類型にもよりますが、介護報酬単価は要介護度ごとの月額固定なので、事業者の努力で増やすことはできません。生活機能に合わせて適正な要介護度へ見直すことはできますが、あえて自立度を落とすような質の悪いケアでもしない限り、全員の介護度が短期的に下がることはあり得ないでしょう。
オプションの自費サービスで毎月8万円の増額を負担できる人もほとんどいないでしょう。

以上のことから、介護施設で月額200万円の売上アップを目指すなら、利用単価アップよりも入居者数を増やした方がいいよね。となるわけです。

どうですか?簡単でしょ?

今は在宅サービスを例に説明しましたが、在宅サービス(訪問介護、デイサービスなど)だと単価を上げる方法ための選択肢が増えます。
例えば、利用回数を増やしたり、利用時間を伸ばしたりすることで、一人当たりの利用単価を上げることが可能です。

ここも数量×単価の公式です。
売上=利用者数×平均月額利用料
をさらに分解して、
月額利用料=数量(利用回数・利用時間)×単価(1回あたりの介護報酬)として計算します。

すると、利用者数を増やすだけでなく、一人当たりの利用回数、利用時間を増やすことによる売上アップという計画も可能です。

今回は売上について要素に分解して計画を立てる方法をお伝えしました。
あなたの事業所の売上についても、ぜひ分解してみてください。
きっと何かしらの発見があるはず。


めでたしめでたし

立崎直樹

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