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あなたはマネジャーなのか。電話交換手なのか。

介護事業所の管理者の多くは、法人(会社や社会福祉法人等)の経営者ではなく、会社員(法人職員)という立場です。

経営者ではないので、法人全体にかかわる事項についての意思決定権はありません。

しかし、経営者ではなくても一つの事業所の管理者ですから、その事業所の運営(経営)に関する責任と権限は持っています。したがって管理者は法人の経営方針・経営目標に沿って、事業所の運営方針・運営目標を立て日々の運営に当たります。

管理者には法人の経営方針を正しく理解したうえで、事業所の運営方針を定め、メンバーに対して説明する責任があります。自分は経営者ではないから意思決定はできないと言って、運営に関する方針や意思決定をすべて法人(本社の偉い人)に判断を仰ぐ人は、その責任を全く果たしていないといわざるを得ません。

ただ本社に聞いて、それをそのまま現場スタッフに伝えるだけならば、マネジャーではなく電話交換手(#昔あった職業)で十分です。マネジャーは法人の方針に沿いつつ、今のチームの状態に合わせた意思決定をすることではじめてマネジャーとしての存在意義があるのです。

意思決定の場面で、すぐに「本社に聞いてみないと」「本社がやれといったから」「本社がダメだといったから」そんな説明しかできないマネジャーは不要です。

意思決定の過程で本社に相談したり、職員と対話することは大切ですが、最終的な意思決定から逃げてはいけません。マネジャーやリーダーはその責任の範囲内における意思決定を自分で行い、自分の言葉で説明することが使命なのです。


立崎直樹


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