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スキマ草のこと。

いつの頃からなのか、道端に生きている草花たちに関心を寄せるようになりました。そうしているうちに、コンクリやアスファルトやブロック塀、などなどの硬質なモノに時々見られる、(すっごい)狭い割れ目や、(ここに隙間があるってどうやって知ったんだ、と思うような)スキマに生きている植物たち、にも興味を惹かれるようになりました。

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頭にそういうスイッチ(?)が出来てしまってから以降は、何処へ行ってもどの季節でも、どんな用事でも外を歩く時は、彼らに出会うことが楽しみの一つになりました。そして写真に撮って、ブログにアップ。こんなことでも続けていると、彼らに関する情報やら経験やらが一応ちょっとずつでも積まれていくように思います。

季節ごとや場所で、会える彼らの種類や名前(は…なかなか覚えられないのですが)を知っていく楽しみ、彼らを通して世の中の広さを実感する驚きと喜び。彼らについて大学の先生が研究している! Eテレの「又吉直樹のヘウレーカ!」で、「なぜ植物はスキマに生えるのか?」と題して番組で取り上げている!

「まちの植物のせかい」と言う本でも言及があるそうなので読みたいと思っているのですが、今図書館が閉まっているので再開したら借りに行こうと思っています。こんな風に専門家の解説を読んだり、独自に楽しんでいる他者の視点に触れたりしながら、彼らについての造詣(?)を深めたりすることは、今ではもう人生の一部となっています。

一度だけ、彼らのおかげでとびきりの嬉しい思いをしたことがあります。先ほどの「ヘウレーカ!」にもご出演している、植物学者の塚谷裕一先生の「スキマの植物の世界」という著書が、出版されたときに写真コンテストが開催されたのですが、そのときにジブンの「スキマ草写真」が入賞したのです。副賞として中央公論新社特製の大きなトートバッグをいただきました。もうすべてに感謝です! スキマ草に、コンテストを思いついた方に、選んで下さった先生に…。地味でも地道に続けていると、スポットライトを浴びる瞬間もあるにはあるのだなあを、実感した出来事でした。(しかし人生の中でこれ一度キリですが…はは) 

まあそれはそれとして…。で、一番上の写真は、ごく最近撮ったドクダミ草です。よく目立つ白い十字よ、今年も会えたねハロー! ですがもう咲くのかい、と軽く驚きました。因みに二番目と下記の写真はもう花が終わってしまいましたが、ヒメオドリコソウ、だと思います(ホトケノザという植物に似ているのでよく迷います)。地面の空き地などにいることが多いと思いますが、こんな風な壁にも、チャレンジしたりしているのですね。このヒメオドリコソウの行動力に脱帽です。

スキマ草バナシはこれから先も、noteを続けている間は度々登場してくると思います。たくさんの方々に、少しでも関心をお持ちいただけましたら…嬉しいです。

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PS①:タイトルにある「スキマ草」ですが、ジブンは勝手に彼らのことを「スキマソウ」と名付けてソウ呼んでいます。

PS②:「写真コンテスト」に万が一ご興味のある方は、「スキマの植物図鑑/特設ページ」で検索すると出てくるかも知れません。ちょっと前の出来事なので、いつまで観られる状態にあるのかは分かりませんが…。

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