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如月は、恋の季節になった。202402本とかエンタメ


 今年の大河『光る君へ』が週イチの楽しみだ。
 源氏物語をどう料理するのかが気になっていて、道長と紫式部が幼馴染に…?という不安要素もあって、初めはリアタイしなかった。

 しかし、第一話で持っていかれた。

 タイトルは『約束の月』。
 幼い頃に出会った道長とまひろ。また会おうと交わした約束は、ある出来事が起こることで叶わぬことに…
最後のシーンに写し出されるのは、雲隠れしてしまう月!

 うおおおお! 一生ついていくよ、大石静さん!(脚本家)

 雲隠れする月を、紫式部が読んだ歌、

めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲隠れにし 夜半の月かな

 ぱっと暗闇に見えて雲に隠れてしまう月ような、見たともわからない短い親友との再会を詠んでいる。

 この後の2人の邂逅とその親密さを増していく関係に、週1必ずドキドキワクワクしっぱなしだ。

 このせいか知らないけど、2月はやたらに恋愛ものにズブズブで、たぶんこの一年、いや完結までずっとこの身を捧げるような出会いをしてしまった。
 もうずっと、そのことで頭がいっぱいだ。




恋の話を読みたい、『自転しながら公転する』


ものすごく恋の話を読みたくなっている。

Tverの見逃し配信で見た。息の詰まるような描写もあるけど、共感せずにはいられない。

原作も購入。ドラマよりもやっぱりその真に迫ってくる感じ、この社会の労働環境とか学歴とか仕事の雇用とか人間関係とか恋愛とか親との関係とか、これでもかこれでもかと突きつけられて、唯一の現実逃避が「甘い」ものとして脳内で痺れまわる。でも、その現実逃避も、やっぱり現実に引き寄せられてしまう引力を持って、本当にタイトルそのものだ。

でも、その引力がとっても強くて、時には辛くなって途中で読むのをやめてしまうこともあった。それくらい、まっすぐに前を見ていられないくらい、この先のことを考えるのが怖くて逃げたくなる。


原作を読んでいる途中に、本当に巨大な現実逃避、究極の「恋のループ」にはまりこんでしまって、今でもそこから戻れずにいる。(そろそろ原作は読みきろうと思ってはいる)



恋のループを永遠に。『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)』



なろう小説

https://ncode.syosetu.com/n7481gn/


何度でも君に会いにいく。気が遠くなるほどの時を超えて、何度でも――。
魔法学校に通う17歳のオリアナは、ある日恋人のヴィンセントと共に原因不明の死を迎える。
死ぬ前の記憶を持ったまま、7歳の姿に死に戻ったオリアナ。
愛しい恋人との再会を夢見ながら幾年を過ごし、やっと再会するも、
彼はオリアナのことを何も覚えていなくて……。

あらすじ


略して「死にプロ」の感想については、別でも書いた。それでもおさまりきらなくて、今では「ループもの」ジャンルを漁る毎日だ。


 何がそんなにいいのか? どうしてここまで虜になるのか? 
 今までの自分だったら、きっと絶対にここまでハマることがなかっただろう。これもすべて、週1で提供される恋愛ドラマ「光る君へ」の影響だと思っている。恋愛の、片思いのすれ違い。でも実は両思いで、だけども一緒になれなくてのハラハラドキドキを、この「死にプロ」は描いてくれている。

 作者は、もじもじもだもだする恋愛小説を売りにしているらしい。恋愛ものでここまで強みを押し出せるのってすごくないか?? この作家を読めば、もじもじもだもだする恋愛を安定供給してもらえる安心感がすごい。

ループものと恋愛の組み合わせって、他にあるのだろうか? 究極の「両片思いループ」なのである。何度だって読み返してしまう中毒性がすごい。


 この作品、コミカライズも素晴らしい。たっぷり作品世界を味わえる。

 表紙が素敵すぎる。登場人物の表情の豊さも半端ない。原作小説の半分も描かれてないけれど、完結まで描き切ってほしくてやまない!!

望むは、アニメ化、そしてアニメ映画化!!! 実現して欲しいし、実現させたい。そのための応援は惜しまないつもりだ。

 恋愛ループものを定期接種しないと落ち着かないくらいには正常じゃないのだ。




ループから抜け出せない、抜け出したくない


エンドレス・ループ

「死にプロ」と似ているという感想を読んで、さっそく見た。ネットフリックスで。

 燃え尽きた陸上選手が主人公。この作品も現実逃避を「甘く」するために演出しているようにも思えてきた。その現実逃避が「現実」として受け入れられるのだけれど。
 バットエンドなループが「死にプロ」との共通点のようにも感じるが、一貫してコミカルさを失わない。


ラ・ジュテ

YouTubeで無料配信していて見た。共有に感謝しかない。

こういう演出で、映画を作ることも可能なのだと教えてもらえた。鮮やかな朗読劇のようでもある。帰せずしてこういうものを引き当ててるところに、業の深さを感じた。



アバウト・タイム 愛おしい時間について

ネットフリックスで見た。

恋愛に関してループを使うのが、コミカルで面白い。そこからあっけなく進んで、話はもっと広義の愛についてを扱っているとおもう。ループの発覚、そのループの危険性を知る状況に置いて、それが絡んできている。最後の決別のシーンの変化が、ループものの良さな気がする。初めての体験を、もう一度味わえること。でも、初めてって絶対一回だけなんだな〜
この関係性ってなかなかないように思う。素敵。



もっと、ループしたい。

・今摂取中。
 サクラダリセット
 うる星やつら ビューティフルドリーマー

・積み本の時間SFアンソロジーも読もう読もう。

 「死に戻り」のようなループものはないものか…幻影を追っている。
 いっそのこと、初めての二次創作を初めてしまうかもしれない。わからないけど。
「死にプロ」に魅入られつづける、一年になりそうな予感がする。今年は本厄だけど、やることなすこと幸となると年始のおみくじに書いてあったので、なんでもやれる気がする。

恋愛ループものを書くぞ。



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