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神保町、一期一会。


神保町に行った。

古本まつり最終日。行くかどうかずっと迷ってたのだけど、行って良かった。数年ぶりの古本市だった。

昼ごろから、参戦。神保町には古本市の時に来るか、仕事終わりに来るしかないからカレーを食す機会がなかった。もったいので、今回すぐにカレー屋に行く。


共栄堂のカレーを食べた。

回転が速くて、レジの前に立っている店員さんが、手際よく料理の注文とお客の差配を支持している。溌剌した声は、聞いてて気持ちいい。店内を覗くと、店員さんが大鍋のコーンスープを温めて、カップに注いでいた。

小麦粉を使用してないカレーで、スパイスが特徴的という。ちょうどよく席に着くことができた。メニューをみて、焼き林檎が有名だったことを思い出す。


以前古本市の際に、カレーを食べようとして色々調べた。ボンディに行ったらめちゃくちゃ混んでいて、結局カレーフェスティバルでインドカレーを食べたのだった。


ポークカレーを頼むとすぐに出てきた。スパイスで真っ黒な、さらりとしたカレー。カレーはスパイスの塊だった。小麦粉が入ってない故に、スパイスそのものを楽しめるのだ。痛覚にくる辛さとは違って、胡椒の効いたルーは癖になる

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カレーの種類によって、ルーが異なるそう。また行きたい。



靖国通りの古本市を見て回る。岩波ホールから、ワンダーまで真っ直ぐ歩く。ワンダーからまた戻って、三省堂で終わり。


岩波ホール前と、その奥にある駐輪場に並ぶボックス棚が好き


本棚を青空の下で眺めるのが好きなのかもしれない。背表紙の題名から、気になる本を探す。たいてい引っかかるのは、民俗、宗教ジャンルの本。時たま、古典文学も見る。


今回は、2冊ほど気になる本に出会った。


『青の民俗学』は、「青」には、葬送のイメージが含まれているという。そんなイメージは持ってなかった。気になるけれど、まだ読むときじゃないような感じもあって、でも頭の中には残ってるから、きっと思い出して読むような気もする。



https://www.amazon.co.jp/「青」の民俗学-地名と葬制-筒井-功/dp/4309226256#


『近世おんな旅日記』近世の女性のイメージ、貞淑さを打ち破ろうとする前書きが好きだった。かなり活発に女性だけの旅はあったよう。まだ積んでる本もあるし、すぐには読めない…と思って棚に戻したけど、また引き返して探した。どの棚にあったかも忘れてて、探しようがなかった。誰がか買ってしまったのかもしれない。古本の出逢いは一期一会だ。




結局、古本市では買わなかった。でも、買わなかったから無駄なことはなくて、いろんな本に出会えるからいいのだ。集まっている人たちの、黙って自分と本の世界に没頭しているのもいい。気にせず自分も没頭できる。一人なんだけど一人じゃない感じ。



疲れて、ギャラリー古瀬戸でお茶をする。ここもずっと入ってみたかったところ。机と椅子の手作り感が好き。紅茶にブランデーを入れて飲む。ブランデーの味が分からず、シュークリームにかけたら美味しいかった。


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三省堂で本を買う。作者推し棚、性格が出てて面白かった。ポップには、ぶっきらぼうな一言コメントだけのもの、何行にもわたる解説が書かれているのもあった。

SFしか買わないのも、細るような気がして、北大路翼句集を買う。堀本裕樹句集も欲しいけど、見つからないもんだ。

神保町には詩歌専門の古本屋はない。Twitterで探すと同じように探している人がいた。紹介されていた古本屋に行ってみたい。

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