[時代背景と建築②]今の建築

 どーも、よーたです。「図書館ができるまで」というタイトルなのに、全然、図書館がでてこないという悲しい状況がうまれています。

前回は、2000年代の建築がどのような時代背景の中で発展していったのかを説明しました。

 今回は今を作っている「個」の時代の建築を建築をみていこうと思います。

「個」の時代

 この「個」の時代において重要な要素は「人口減少」です。皆さん、日本の人口はいつから減っていったと思いますか?

実は、2011年です。思ったよりも早い!思った人もいると思います。(僕がその一人です。)この時に都市ではどのようなコトが起きたかというと、「都市のスポンジ化」です。

この都市のスポンジ化とは何かというと、「人口が減少しても都市は小さなはならない。その変わりに人口密度は低い地域が生まれてくる」というものです。

皆さん、「人口が減少すると、インフラの維持とか、なんだかんだで都市が小さくなる!」と思っている人も多いと思いま。しかし、2011年から都市は小さくなりましたか?実は、都市は小さくはなっておらず、空き家空き地が増加しただけです。そうです、都市というのは人口が減少しても小さくはならず、所々で密度が低い地域が生まれているだけなのです。

人口減少時代の都市に起きた2つの変化

 では、密度が低下すると、どうなったか?それは建築に関係がありそうなところだけ抜粋すると大きく分けて2つあるかな~と思います。

1.質が向上した
2.小さな単位で意思決定ができるようになった

1.質が向上した
 これは単純ですよね。人口が減少したことにより都市に余裕が生まれたため、生活の質などの向上が求められました。

2.小さな単位で意思決定ができるようになった
 
先程もいったとおり、人口が減少することで都市には局所的に密度が低い場所が発生します。つまり、人口が増加し続けていた時代は、全てのエリアで同じ政策をする必要がありましたが、局所的に生まれる余裕は、独自の対策が必要です。

 そのため、人口密度が減っている「エリア」、ときには、急に生まれた1つの「敷地」。このような小さな単位で意思決定ができるようになったのです。

「個」の時代の建築

この2つをもっとわかりやすくいうと

1つの狭い敷地の中での完結するようになった
質の高い空間がより求められるようになった

1.1つの狭い敷地の中での完結するようになった
 
この狭い敷地の中で完結すようになった結果、建築には2つの特徴があります。

1.「繋がる/開かれる」のテーマだらけ
2.単一機能の施設→複合機能の施設

 1つの敷地でプロジェクトが完結するようになり、建築家は1つの敷地で多くの工夫をこらす必要があります。そこで、

敷地内だけでの関係だけでなく、その敷地の外ともつながっていますよ!というコトで建物は「繋がる/開かれる」が増えてきます。

また、1つの敷地に様々な要素が増えるとそれも工夫のするところが増えるため、機能が複合化します。これは、インフラの維持費の削減などの理由もあります。

2.質の高い空間がより求められるようになった
 しかし、なんでそんなにも建築家は工夫をする必要があったのか?それは、質の高い空間が求められるようになったからです。

人口が減少したことにより、量的な確保が満足したとき、質の高さが求められます。そこで、空間というものに工夫を凝らす必要になったのです。

 そのため、いろいろな人が「繋がる/開かれる」というテーマばかりになってしまったのです。


では、次の集落の時代の建築はどうなるのか?これを次回の記事で解説しようかなと思います。

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