見出し画像

画面の向こうへ伝える vol.3 オウム返し

リズムの中にも出てきた「オウム返し」について。

第3回「オウム返し」

皆さんの考える「オウム返し」とはどんなもの?会話の相手の言った言葉をそのまま返すイメージではないだろうか?

例えば、A「焼肉が好きです」B「焼肉が好きなんですか!」のような会話。
一般的に「オウム返し」は同じ言葉を繰り返すことで、あなたの話を理解して聴いていますよと言うサインと言われている。
積極的に聴いてくれている人には対象者も話をしたくなる。

A「焼肉が好きです」
B「焼肉が好きなんですか!」「おすすめはどこですか?」
A「〇〇です」
B「〇〇ですね」「何のお肉がお好きですか?」
A「タンです」
B「タンですか!!」・・・
と続く会話。。。

これは「傾聴」のスキルの一つ。


私の場合は、言葉をそのまま丸ごと繰り返すのではなく、
場合によっては相手の話の要約をする、言葉を言いかえて繰り返す、
単語を繰り返す、ポイントのみ繰り返す、感情や相手が伝えたいだろう言葉、内容だけ繰り返すといったオウム返しを使う。

要約したり、言葉を言いかえて繰り返すと「そうそうそれが言いたかった」と言う方も出てくる。
対象者自身自分が何を言いたいのか理解していないケースもあるので、こちらが言葉を言いかえて繰り返すと理解につながる。

話がまとまっていない方がいたら、一旦今の理解の範囲で口に出してもらって、
「要は〜ってこと?」「もしかして〜ってこと?」とこちらでまとめてあげても良いかもしれない。

オウム返しで得られる効果

以前も本の紹介をしている回で記載したが、私の考える効果は以下。

会話の相手に与える効果
あなたの話を聞いているというサインが与えられるため、安心して話しやすい。
②繰り返す言葉に感情を加えると対象者の話したい気持ちがさらに盛り上がる。
③要約などが入ると、対象者が何を言いたいのか対象者の思考の整理にもつながる。

自分に与える効果
①相手の話を聞いていないとオウム返しはできない。相手の話を聞くようになる。
自分の話をしなくなる。
③聞いた言葉を即座にアウトプットしているので、情報を記憶に残しやすい。
④相手が何を言いたいのか汲み取る努力をするようになるので、複雑な文脈の要約ができるようになる。
早口にならない。早口で話す方はストッパーになる。

また、以前もご紹介した

「拡張話法」(「人は話し方が9割」著者:永松茂久)

この話法は会話を盛り上げるのにもとても効果的。
何度も試してみたが、対象者から「なぜか話たくなった」と感想が出る。

そんな素敵な話法。私の前を通過した1,000人以上の中でご存知だったのは、
5名ほど。おすすめなので、本を買って使ってみて。

本来5工程あるが、
私は3工程の簡単な物を使用する。

オウム返し→感情表現→質問の繰り返し。

先ほどの焼肉の会話を「拡張話法」にすると。
A「焼肉が好きです」
B「焼肉が好きなんですか!いいですね〜!私も好きです」
「おすすめはどこですか?」
A「〇〇です」
B「〇〇ですか!行ってみたかったんですよね〜!」「何のお肉がお好きですか?」
A「タンです」
B「タンですか!!タン美味しいですよね、私も・・・」
と続く会話。。。

先ほどの会話に共感や感情表現を挟むことで、会話が盛り上がっていく。
会話がつまらなくなりそうな時はオススメ!!

話すつもりがなかった方も3ターン目くらいから前のめりになって話してくださる。


盛り上げるオウム返しやってみよう

簡単な文章のオウム返しをやってみよう。
「私は犬を4頭飼っていて、よく近くの公園に散歩に行くんですよ。そこにはドッグランがあって、自由に遊ばせてやるんです。みんな喜んでいて、私も嬉しいんです。」

ではこれにオウム返しで返すとどうなる?
自分だったらどうするか考えてみよう。

私だったらこう返す。
「わぁ、犬を4頭飼ってらっしゃるんですか!!素敵!!」
「みんな喜んでくれてるなんて、それは嬉しいですね。」
「ちなみに、、、?」質問する。


もう一つやってみよう。
「私の趣味はバイクです。バイクに乗って毎週ツーリングに行くのが楽しいんですよね。」

あなただったらどう返す?

私だったらこう返す。
「バイクでツーリングですか!!それは楽しそうですね。」
「ちなみに、、、?」質問する。

皆さんどうでしたか?
ぜひ相手の言葉を聴きながら、意識してオウム返しをやってみて♪


ちなみのこの「オウム返し」はコーチングの中でも「認める」スキルの中で
登場する。
しかし、コーチングの中では多用はしない。
クライアントの感情に関する言葉を繰り返すなどクライアントの思考を促す効果的なシーンでのみで使う。


この「オウム返し」コミュニケーションツールの一つ。
あまりに同じ言葉を繰り返し続けると不快感を与える場合もあるのでバランスも大事。
今のシーンでより効果的に使うにはどうするか?を考えながら使い分けができると
良いですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?