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コミックマーケット企業参加の思い出~前編~

年に2回のお祭り「コミックマーケット」。
今年はオンラインにお引越しし、「エアコミケ」として開催されています。

年末に行われる「エアコミケ2」にはハピラもオンライン企業ブースとして参加することになりました!
エアコミケ2公式サイトはコチラ→https://air.comiket.co.jp/

オンライン開催は今年5月に続いて2回目。新時代のコミケに携われることがとても楽しみです!

実はハピラ、エアコミケへの参加は今回が初めてですが、コミックマーケット94(2018年夏コミ)に「ハピラ コレサポ部」として企業ブース出展経験があるのです。
その時の特設サイトはコチラ→https://www.hpl.co.jp/collesapo/comiket.html

今回は当時の参加メンバーでコミケ参加時の思い出を語ってみました。

思い出はもちろん、「企業ブース出展時の準備は?」「搬入やバラシはどうやってるの?」などなど、コミケのちょっとした裏側も覗けちゃう座談会になりました!ぜひお読みいただけると嬉しいです。
私達もあの日の夏コミに思いを馳せながら、エアコミケへの気持ちを上げていきたいと思います!


座談会参加メンバー
えま(ハピラ経営企画グループ/note担当)→2017年入社。商品撮影、SNS更新など多岐にわたる販促を担当。
おざわ(ハピラ経営企画グループ/note担当)→2018年入社。ハピラ初の広報として日々模索中。
Rさん(ハピラ商品開発グループ)→2017年入社。「コレサポ」「推し活フェス」の仕掛人。
Jさん(ハピラ商品開発グループ)→2018年入社。「ラバーバンドディスプレイボックス」や「長財布に入るカードホルダー」などを開発するヒットメーカー。

・コミケに出ようと思った理由は?

Rさん:思い返すこと3年前…。
2017年に『コレサポ』という商品を始めたのですが、なかなか知名度がなくて…。
ハピラには当時広報も無かったので「コレサポの宣伝活動の一環として何か出来ないかな」と商品開発グループで話していました。
そんな中で「一番大きいイベントに出てみよう!」という事になり…。
コミックマーケットさんに申し込みをして、企業ブースで参加させてもらうことになった、というのが経緯です。

おざわ:コレサポの広報活動が目的だったんですね!

Rさん:まだまだコレサポを世に出して間もない時期だったので、たくさん商品を売りたい!というよりは色々な人に出会って『コレサポ』という商品を知ってもらいたいという意図がありました。
当時の上司に「こういうイベントがあるんですけど販促の為に出てもいいですか?」と相談したら「いいよ」と言ってくれたので本格的に夏コミに向けて動き出すことになりました。


・どのように準備を進めましたか?

Rさん:FAXで参加申し込みをし、ありがたいことに初当選しました。
そしてまず、コミケの運営元であるコミケットさんが開催する出展企業向けの説明会に参加しました。
その説明会に参加することで「初めての人はこういう手筈を取ってください」といった、コミケ出展に必要な知識を得ることが出来ました。
何せイベントにブースを出すことが初めてだったので、「どうしたらいいんだろう?」という不安があったのですが、施工屋さんやディスプレイ屋さん、告知の仕方を事前の説明会で細かく教えてもらえたので、そこで知見を得たり調べながら準備を進めていきました。
コミケは「全員が参加者」のスタンスで、初めての人にも優しかったので、とても有り難かったですね。
なのでハピラのブースや看板もコミケに出慣れている施行屋さんにお願いしました。

印象深かったのは、知名度が全然ない中で来場者の方にどうやって足を止めてもらおうか…という話が出て。
有名な作家さんにブースのイラストお願いしよう!ということになりました。
『コレサポ』のキャラクターである『コレピヨ』を擬人化したイラストを描いてもらおうということになり…。
どの作家さんにイラストをお願いしようか話し合いましたね。

おざわ:やりましたね!話し合いが白熱した記憶があります(笑)

Rさん:その中で『デ・ジ・キャラット』のこげどんぼ*先生の名前が挙がって。
「描いてくれたら嬉しいけどそんな大御所の作家さん、さすがに頼めないよね…。」と思っていたのですが、先生にご連絡したらなんと快諾していただけたんです。
ブースの一番大きいスペースをこげどんぼ*先生が描いてくださったコレピヨちゃんで飾ることが出来て…。
こげどんぼ*先生に協力いただけて、ブースに華を添えていただけて嬉しかったなあ…というのを覚えてますね。

おざわ:擬人化されたコレピヨちゃんが可愛すぎてオフィスで沸きましたよね…。

↓「コレサポシリーズ」のイメージキャラクター・“コレピヨ”

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↓こげどんぼ*先生作の“擬人化コレピヨちゃん”

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↓コレピヨちゃんの看板が眩しいハピラブース

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Rさん:沸きましたねえ(笑)
あとはコミケということで同人誌の文化がメインの会場じゃないですか。
ハピラは元々ファイルなどのPP(ポリプロピレン)商品やカバーを作るのが得意なメーカーなので、買った本をカバー出来る商品を作りたいなと思って。
実際に『同人誌カバー』を作って、コミケ当日のメイン商品として売り出しましたね。
開発の為にみんなで会社に同人誌(私物)を持ち込んで背幅とかを測って…。普段の業務じゃ全然やらないようなことをやってました。

おざわ:同人誌カバーの販促写真も撮りましたよね。

Rさん:社内で同人誌を持っている人間が持ち寄って、実際にカバー付けて撮ったりしましたね。
あとJさんには入社していきなりコミケの販促作成をお願いしましたね…。

Jさん:私は入社してしばらくコミケの資料や販促作成ばかりやってましたね。

Rさん:Jさんには入社翌日に「実はコミケに出展するのでこういうの作りたいんだけど…」と相談して、ありとあらゆる販促画像を作ってもらいました。
やることが多すぎて新しく人が入ってきてくれなかったらパンクしてました(笑)

Jさん:入社初日に「コミケって知ってますか?」って聞かれたのを覚えています(笑)

えま:コミケには開発G以外の社員の方も参加されていましたよね。精鋭部隊といいますか…。
その協力メンバーはどうやって集めたんでしょうか?

Rさん:コミケは今までハピラとしては参加経験のないイベントということもあり、お手伝いしてもらうなら個人で参加経験のある社員の方が安心かな、と考えてました。
当日スタッフの半分はコミケ経験のある知り合いの方々にバイトとして入っていただき、半分は同人文化に知見のある社員を社内でリサーチして集めた、という感じです。
ハピラには基本的にコミケ/同人の文化を知らない人が多いのですが、話を聞いていると「お、意外と知っている人もいるぞ…?」というのが分かって。知識のある社員にお願いした…という経緯です。

えま:部署もバラバラでしたもんね。

Rさん:はい、部署関係なく。営業グループや受注出荷グループ…。

えま:経営企画グループも、もちろん商品開発グループも…。
あらゆる部署の社員が協力していたのが、今考えてもすごいなって思いました。

おざわ:壁サーの売り子をやってた方とかも参加してくれましたよね。

Rさん:経験豊富な売り子さんが集まってくれてありがたかったですね!

えま:あとコレサポのカタログも作ったじゃないですか。あれについても聞いても良いですか?

↓アンソロジー風のコレサポカタログ

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Rさん:同人誌カバーを作るので同人誌を作りたい!という私の熱い気持ちで(笑)
28P/表紙フルカラーのコレサポカタログを作りました!中身の商品紹介を全て4コマ漫画にしましたね。
ネームは私が作って、プロの作家さんやアマチュアでも漫画を描かれる方…合わせて4名に原稿を依頼して、一つの本を作りました。結構大変でしたね。

えま:それもよく考えるとすごいですよね。コミケのためにそこまでやっちゃうんだ!みたいな(笑)

Rさん:今思うと…ね…。ただやっぱり販促/広報のために出るから、ハピラを知ってくれた人に「面白いな」と思ってもらえるような仕掛けを何個か用意したいと思っていたのが構想にありました。
同人誌みたいなカタログもらったらビックリするだろうな~と思って作りましたね。

えま:もうひとつ、私は無配(無料配布物)がすごく思い出深くて…。
『コレサポ キーホルダーカバー』と“尊くて眩しい”背景シートのセットですね。あれはどういった経緯で企画したんでしょうか?

↓当日は『コレサポ キーホルダーカバー』とコミケ限定の背景シートを配布しました。推しが尊くて眩しい…。

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Rさん:あれは『コレサポ キーホルダーカバー』
(https://www.hpl.co.jp/collesapo/detail_Keyfoldercover.html)の発売がコミケの一ヶ月前で。
配りやすいサイズ感ですし、商品としての販促をしたいなというところがありました。

また、企業ブースではアクリルのグッズがいっぱい販売されているので、コミケで買ったアクリルキーホルダーを入れて「推しをカスタムして遊べる!」という楽しさを体験してもらえたらいいなあと思って作りました。
SNSに投稿してもらえるように実際にハッシュタグを決めましたよね。

おざわ:そうですね、【#俺の推しが尊くて眩しい】っていうハッシュタグを付けて。

Rさん:実際に当日もらってくれた参加者の方がタグを付けて投稿してくれました。
あの無配はすごい数を用意したんですけど見事に全部もらっていただけて嬉しかったですね。
男性も女性も快く…「なんだこれ!?」という感じで受け取ってもらえました(笑)
販促という意味ではすごく成功したな、と思っています。
みなさんは夏コミ準備の時の思い出ってありますか?

おざわ:ハピラ公式ツイッターで初めてプレゼントキャンペーンを行ったのが夏コミの販促だったんですよね。
同人誌カバーと高透明色紙ケースのプレゼント企画をやったのですが、当選者の方が丁寧に商品の紹介をしてくださっていて。それが嬉しかったのを覚えてますね。

Rさん:確かにそういうキャンペーンをやったのも夏コミが初でしたね。
反応を見て、やっぱりユーザーさんあってのコレサポだなと改めて思いました。

おざわ:SNS上でユーザーさんとコミュニケーションを取る機会がそれまでなかなか無かったので…。新鮮でした!

Rさん:あと、事前の準備では多くのハピラ社員に搬入や荷物をまとめるのを手伝ってもらったりして…。
全社でお力を借りて、ありがたかったなというのを思い出しました。

・当日の様子(来場者の方々の反応など)を教えてください!

Rさん:思ってたより反応をいただけたというか…。
来場者のみなさんが「この商品、どんな風になってるんだろう?」とサンプルを手にとって、納得して買ってもらうというのがシチュエーションとして多くて。
1日目が終わって、会社に戻って、サンプルをもうちょっと用意して帰った…という記憶があります。

Jさん:あ~そうだったかもしれないです…!

Rさん:本社にいるコミケ参加メンバーに「サンプルもうちょっと出したいから用意して」って連絡して。2日目にサンプルを増やした記憶がある…。

えま:来場者の方が手にとってくれるから展示サンプルが一つじゃ足りない!ってなったんですよね。
みなさんは当日のポジション、どこだったか覚えてますか?

おざわ:私は無配配布係でしたね。

えま:私も無配配布係だった!

Jさん:私はレジでした。

Rさん:私はオールラウンダーみたいな感じで、ブースに来てくれた方に説明をしたり…。
実は準備を頑張りすぎて当日の記憶があんまりない(笑)

えま:Jさんのところのレジはどうでしたか?

Jさん:ものすごく忙しいか、ものすごく暇かのどっちかを想像して行ったんですけど、実際は程よいくらいだったかなあと…。

Rさん:程よいくらいでしたよね。
2日目の女性来場者が多い日は忙しかったなという印象が残っていて。列が出来ていたり商品への反応をもらうことが多かった記憶があります。
やっぱりコレサポのメインユーザーは女性が多いのかなと思いました。

おざわ:来場者の方々とコミュニケーションを取る機会もありましたか?


Rさん:ありましたね!そこが一番参加した時の収穫として大きかったです。
コレサポを世に出して9ヶ月目くらいだったんですけど、「いつも使ってます!」といった声を掛けていただくことが本当に多くて…。

「こういう商品があったら欲しいです」とプレゼンしてくださる方もいらっしゃって。
実際にその時にいただいた意見を商品開発に反映させたりしてるんですね。
なのでユーザーさんと実際にコミュニケーションを取れる場が出来たというのは嬉しかったです。

あと「100円ショップさんで買って使ってます!」と実際に『コレサポ』が鞄についているのを見せてくださる方もいたり…。すごく嬉しかったですし、この後のお仕事の参考にもなりましたね。

おざわ:今までBtoBの展示会への出展経験はありましたが、エンドユーザーさんと直接お話する機会って無かったですもんね。

Rさん:無いですね!普段は全然無いので、ハピラの社員としても商品を開発している人間としてもユーザーさんとコミュニケーションさせていただけてありがたかったです。
使ってくださる方のダイレクトな意見が聞ける場は貴重でしたね。

意外だったのがメイン商品として『同人誌カバー』を作っていたのですが、『缶バッチカバー』や『キーホルダーカバー』に興味を示してくださる方が多くて。
企業ブースをしっかり回る方と、個人サークルを回って同人誌を買う方とは、客層が少し異なるのかな?と感じました。
もちろん、グッズも同人誌もどっちも好き!という方もいると思うのですが。
企業ブースをメインに回る方はグッズが好きという方が多いのかなと…。

Jさん:『マルチスクエアファイル』
(https://www.hpl.co.jp/collesapo/detail_Mulchsquare.html)がめっちゃ売れましたね。

Rさん:売れましたね!『マルチスクエアファイル』コラボカフェなどでゲットしたコースターを収納できるファイルなのですが、グッズを収納できる商品のほうが意外とよく売れました。

私自身、コミケに長年参加経験があるのですが、同人誌だけではない多様な文化が生まれているなと…。初めて企業ブースで参加して気が付きましたね。

おざわ:ありがとうございます!


当時の思い出がありすぎて前編だけでかなりのボリュームになってしまいました(笑)

思い返すと、ブースに遊びに来てくれた来場者の方々、素敵なキャラクターを描いてくださったこげどんぼ*先生、ハピラの社員のみなさん…色々な方の協力や交流があってこそ成り立っていたコミケだったなと感じました…。

後編では「大変だったことは?」「コミケに出てよかったこと」「今後やってみたいこと」などを語り尽くしたいと思います!

次回の更新はコミケウィーク真っ只中の12月26日(土)を予定しています。
お楽しみに!

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