#92 『変化に強いチーム』をつくる方法
VUCA(ヴーカ)の時代と言う言葉、聞いたことありますか?
Volatility(変動性・不安定さ)
Uncertainty(不確実性・不確定さ)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、要するに
『これから何が起きるのか分からない世の中だよね』
ってことです。
私は、自律型指示ゼロ経営・チームづくりを世の中に広めようとしていますが、だからと言って、管理型の組織が悪だとは思っていません。
社員何万人の組織だと、ある程度管理型も必要だと思います。
とはいえ、社内がすべて、今までの管理型・ヒエラルキー型の組織の場合、このような変化に満ちた時代を乗り切るのは難しい。
そのためチーム単位でもいいので、変化を乗りこなす人財を育てる必要性を感じています。
では、変化に強い…変化を乗りこなす人財はどのように育てたらいいのでしょうか?
まずは、『育てる』という感覚よりも『育つ』という感覚を持つことが肝要だと思います。
子どもの教育も同じなのですが、あれやこれやと手を変え品を変え…と教育をしても、なかなか思った通りにはなりません。
勉強しなさいと、何十万もするデスクを買い与え、家庭教師をつけても、勉強しない子はしません。
しかし、「勉強って楽しいんだ!」という場をつくったらどうでしょうか?勉強すると、ゲームをクリアするようにポイントが稼げる仕組みをつくったり、親が楽しそうに本を読んだりしていると子どもは本を読むようになったりするものです。
何をさせるか?よりも、どんな場をつくるか?が大事です。
部下の育成も同じです。
どんな教育をすれば、変化に強い社員になるのか?
という事を考えるよりも
どんな場をつくれば、変化に強い社員になるのか?
と、まずはマインドをセットしなおします。
人は変化が苦手です。
特に日本人は、島国で守られてきた所。みんなと同じ、みんなと協力することは得意ですが、飛び出して変化することには風当たりが強い。
ですから、小さな変化から慣れさせるような場をつくっていくのです。
例えば、いきなり「自分たちで考えて、アイデア出してどんどん進めていいよ!」と言われても、どうしていいか分かりません。
なので、部下から
「〇〇ってどうしたらいいでしょうか?」
と、指示を仰ぐ質問が来たらしめたもの!
「なるほど。これをやることで、どうなったらいいと思う?」
と聞き返し、
「ここが改善したら、仕事の無駄が減ると思うんです」
なんて言われたら
「いいね~~。どう改善したらいいか、みんなで相談して決めたらどぉ?私には、決まったことを報告してくれたらいいよ」
と、内容の重要度がさして高くなければ、こんな風に任せていきます。
「自分(たち)で考え、決める(意思決定をする)」
ための練習の場を与えるというイメージです。
もしも、少し自分たちで考えさせるにはハードルが高い場合は、選択肢を与えます。
「なるほど…。私は、Aという方法、Bという方法、Cという方法のいずれかがいいんじゃないかと思うけど、これを基本に一度みんなと相談してみてはどうかな?」
などと、ヒントの様なものを伝えます。
3つの中から選ぶのは社員です。
そして
「みんなで相談したのですが、Aがいいのではという事になりました」
と答えてきたら、ちゃんとその理由も聞きます。
ここまでやると「自己決定をした」という感覚になります。
自分(たち)で決めた
という感覚です。
自己決定とモチベーションは相関関係があります。
これを繰り返していくと、自分の仕事…自分で決めたことにやりがいを持つようになります。
小さなことを繰り返していき、少しずつ、自分たちで考え決めるクセを付けていきます。
そうすることで、何かが起こったとき、自分たちで変化に対応する思考をしたり、行動を起こすことができるようになります。
変化に強い社員が育つには、時間がかかると思います。
しかし、これを1年根気よく続けてみたらどうなるでしょうか?
「これやれば、確かに自分たちで考える癖がつくな…」
と思ったら、ぜひ、今日からチャレンジしてみてくださいね♪
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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