わたしのこと

 私は人見知りでコミュ障。ちいさいときからそうだった。そのことがよくわかる一番古い記憶は、幼稚園に入ったばかりのころ。私を送って帰ろうとする母親の裾を泣き叫びながら離さなかった。あのときのことは今でもすこし思い出せる。喉が痛くなるまで泣いて駄々をこねる私と、そんな私の片方の腕をひっぱる先生と、もう片方の腕で裾を掴まれ困り果てた母の顔。

小学校にあがるとクラスメイト達は気が強い子が多く、仲間外れにされたりからかわれたりは日常茶飯事(私だけでなく)。しまいには先生をもからかいだす生徒も出てきて最終的には学級崩壊となるような場所で6年間を過ごした過去がある。こうなってくると人間関係というものに苦手意識が出始め、子供は外で遊びなさいと言われていた時代、絵を描くことやアニメを見ることのほうが好きになっていった。

大人になった今でも初めての人と喋るのには勇気がいる。グループワークとか大嫌い。気になる作家さんの講演会とかに参加すると、隣の人とちょっと自己紹介してみましょうなんて言われる。この時の気持ちわかる人いるよね?ちょっと自己紹介ってなんだよ!?って思わない?コミュ障民にとって自己紹介は「ちょっと」のことではない。

そんな感じなので当然友達は少ないほう。けれど心を開いた友人に対しては独占欲が強く、私のことが一番じゃなきゃイヤらしい。一緒にいるときに相手のスマホの画面がLINEだったりするとやだなって思うし、ほかの人と楽しそうに喋らないでほしいと思う。それはもう完全に恋人に対するそれである。

どんなに仲のいい友人にも自分のことはほとんど話さなかった。誰かを前にするとうまく喋れない。うまく喋ろうとして頭で色々考えていると自分でも何言ってるかわからないという自体になる。けれど胸のうちに思っていることがたくさん溜まってきていて、誰かに聞いてほしい、というか吐き出したい、と思うようになったのでここに書くことにした。ちょっと私が普段思っていることを聞いてほしい。

エッセイ。興味があれば。



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