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カレーですよ(大島 拉麺5510)サンラサーコラボ の続きと自家製麺。

本当に油断ができないラーメン店が、わたしの仕事場の近所にある。
何が油断できないって、きのうのことである。

カレーですよ。

外出で店の前を通りかかったのだが。
そんな折、チラッと店を見て「どうしようかなあ、そうだ、今日はカレー絶対食べるって宣言したんだっけな」など思い出し、くるりと道を曲がろうとすると、後ろから「いいづかさーん!!!」と大滝店主が追ってくる。

おおお!と驚いているうちにキャッチされ、店に連行された。

「拉麺5510」

は、江東区大島地区が誇る異能のラーメン店である。
大滝店主は異能ラーメン店店主。持ち前の嗅覚と技術で素晴らしラーメンを作り続けてくれている。
何かの悪い菌に侵され(今流行中のものではない)なんだかいつでもスパイスやカレー的な何かを追求、商品に反映し続けている。

この日店に連行されていったら、カレーだった。そうか、逮捕連行の理由はこれであったか。
例のほんいつ(本日の一杯)が、それ。

「トマト茄子とキーマまぜそば」

というもの。これがすごいものだったのだ。

見目麗しいイタリアンななにか。なにかもなにも、ここはラーメン店。ラーメンに決まっている。なのにこの美しいビジュアル。ちゃっかりとラーメン丼ではなく純白の浅い皿に盛り付けられる。

鶏塩で日本酒たっぷりの深い旨味の出汁にトマトを足してやってキックを作り、そこにナスが入るというスープ。麺はおなじみ店内で打つ自家製麺で細麺だ。国産小麦使用のさらりとした細麺はなかなかに白く美しい。

そして先日大好評のうちに終わったコラボレーションイベントで登場した東新宿サンラサーの有澤店主の手になる深く濃い旨味の胡麻坦々キーマが面の上に鎮座。生胡椒がちらほら見えるその上にドライトマトのオイル漬けがふたつ重なる。

コラボレーションメニューからの変更はスープにトマトが足されたのとまぜそば仕立てになったこと、ドライトマトのオイル漬けが乗ったことが主な大きい変更点だ。しかしわずかそれだけでまったく違く世界観が作り出されるという凄み。

やはりそう言いながらぱっと見はこれはもうイタリアン。スープ多めのパスタに見える。ドライトマトも然り。

しかしこれが実に面白い味の着地点を決めてありおもしろい。いや、というか当たり前。というかラーメン店のラーメンの味に着地している。
こんな外観であんな内容なのにラーメン、つけそばとしてまったく破綻がない。スパイスがかなり使われたキーマも爽やかで強い個性のアチャールも乗っているのに混ぜ食べるとたしかに中華屋味。

そしてこのあいだのコラボレーションよりも拉麺5510らしさといおうか、大滝店主の個性がより強く出ている。まったくもって美味なるもので、ちょっと食べてもらわないと説明が大変だ。

そのあとにスペシャルオファーがあって、麺打ちを一から全部見せていただき、しかもその出来立て麺の試食をつけ蕎麦仕立てでさせていただいた。なんという僥倖。

粉の状態から練り込む過程、延ばして延ばしてそれを重ね切ってゆく。いろいろな話を聞きながら手元を見せてもらう面白さと言ったらない。

楽しい数時間はあっという間。仕事場に戻ろう。

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