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カレーですよ4336(深川 東京下町深川カリー食堂)鶏もも一本、ニッポンインドカレー。

たまたま通りかかったお店。ちょっと面白い場所にあるなあ、と思った。門前仲町の交差点を高速道路方面に歩き、高速道路をくぐった先にこの店はあった。

カレーですよ。

正直こちらのがわは人が少ない。その上店頭がちょいと奥まっていて、クリーニング店しか見あたらぬ。そのクリーニング店の脇に咖喱の看板。しかし入り口が見当たらない。

おや、こんな場所にカレー店なぞあったかいな、しかし入口は、、、

あった。クリーニング店の横の細い通路の奥、斜めに扉があって見つけづらかった。よし、よかったよ。

さて、お店の名前は店頭にもあった、

「東京下町深川カリー食堂」

というもの。

店はシンプルを極めており、ちょっとこれはさっぱりしすぎかな、とも思うくらいの飾り気のなさ。音楽もなくて(これはかえっていいと思うのだ、どこへ行っても賑やかすぎる昨今では)まるで居抜きの状態そのままという感もある。しかしそれが潔く、かえって心地よい。落ち着いていられる感がある。

さて、ここのカレー、メニューはチキンカリーだけ。
肉のサイズが選べるようなので、ドラムスティック1本とチキンレッグがまるまる1本のチョイス。大きい方を選んでみた。

「DXカレー」

である。

出てきたカレー、こりゃあ気持ちがぐいっともちあがる。丸ごと1本のチキンレッグが乗るビジュアルはなかなかに圧倒的で、ちょっとにやけてしまう。ふわりとあがる湯気からは良い香りがする。

まずひと口カレーソースを含んでみると。
ああ、これはいい。これは好みのジャンルのやつだ。
ホールスパイスを多用した、インドのお作法で調整した日本人が作るカレー。魚介だしが土台に存在感を見せる。いい、とてもいい。
ここ何年間も思い続けているのだが、インドの作法で日本人がその舌で感じてわたしたちの気持ちと舌が動く要素を少し足してやってバランスさせたカレーライスが一番美味しいのではなかろうか。それの具現がこのカレーだな、と感じる。

コリアンダーシードがスーッとくる、カルダモンが弾け、ホールの黒胡椒が体当たりしてくる。この楽しさよ。そんなホールスパイスに魚介の出汁であろうか、日本人の舌が喜ぶ旨味あふれる味わいを足してあるこのカレーソースかなり楽しさ喜びを感じてしまう。
トマトと玉ねぎでシンプルに、スパイスはガリッとホールで個性を出して。そこにだしの要素。これはもうひとたまりもなく恋に落ちる。

そして骨付きのチキンレッグは素直にいじらずに煮込まれたよい調理で鶏の味を存分に引き出している。
いいカレーだなあ。

帰り際に「出汁を使ってらっしゃるのですね」ときくと、そうなんですよ、と帰ってきた。
実はここ、割と近くである富岡にある「CURRY&SPICY DINING IZUMITEI 門前仲町本店」のブランチだそう。シンプルにカレー1種だけを出すのはそのせいか。IZUMITEIでは、食べ放題のブッフェやこことは違うメニューもあるそうで、そちらも行ってみねば、と思った。
ここの今日のカレーはどうやらIZUMITEIの「蕎麦屋の印度チキンカレー」のようだ。

しかしクセになるカレーだなあ。つくづく思った。


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