ハルビンから何が見える?

こないだ入った中華マッサージ屋で、普通にマッサージすれば良いのに中国人店員が急に「あなたのこのコリはオイルの方が良いよ」と日本語で言うので、優しさにびっくりしてうっかり「いきなりこの子にオイルマッサージをお勧めされたのだが料金は変わらないのか?」と店長に中国語を使ってしまい、戻ってきたマッサージ師に中国人?ハーフ?あーら日本人なの!と言われ“こちら側”認定をされたあげく、福島の処理水は黒色で今度の台風で沖縄に流れてしまう、沖縄の海綺麗だから悲しいよー、私は福島の桃も食べないよ!と悪気なく言ってきたので、私は思わず、「あらー昨日お寿司食べただよ。お寿司は美味しいからね。やめられませんよ!」と言ったところ笑われてしまった。純粋な笑いだなと思った。
へーんにこの人たちって純粋なんだよな、本当に。そこが大好きで大嫌いで憎んでるんだけど。
「あなたハルビンの人でしょ?中国語聴いたらわかるよ」と言ったら、えーなんでわかるのとびっくりされ、そうなると今度は東北人認定をされ、今の人身売買のトレンドはタイ経由ドバイで、中国人の内臓が売られると話していた。実は私もね、友達にミャンマー行かない?と誘われたけど断ってブロックしたよ、今はその子どうなってるか知らない、と言うので、ギャハハと笑ってしまった。生きてる奴が強いのだ。福島も戦争も怖いよと彼女が言うので、「もう戦争は起きてるし、今いる日本だって信用出来ないよ、ケーサツとかニューカンとか!」と話すと今度は何も言わなかった。父親が日本で、日本語がカタコトで、親戚や家族がみんな日本にいるという時点で、うわ〜東北人しぐさだ!法律大丈夫?と感じたが、まあ、外国の人とはもうあんまり仲良くはならないことにしている。特に中華圏の人に近づくのはあんまり最近の自分には合わないと感じるので。生まれた国の、どこの国に行っても何語を話しても(中国語はネイティブに近いが、それでも)私はお客様で余所者でしか無いので、ある程度距離を置いて、せめてニコニコお金を落とす良いカスタマーでありたい。

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