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【エッセイ(ミニ)】「どうぞ」

先日、外出先で急にコピーの必要がありコンビニヘ。

コンビニ店内専用のWi-Fiに切り替えて
スマホ内のデータを送信して
と、コピー機のそばのディスプレイ画面をタッチして
さあコピー…をしようと画面内を見るも
「スタート」らしき文字が見当たらない。
「送信」という文字はあっても「スタート」がない。

ひとりで焦ってコピー機にアナログのスタートボタンがあるのかと笑、
探すもののそんなボタンはない。

もしかして「送信」がコピー開始?と気づいて
「送信」の文字を押して無事にコピーができました。

コピーをするときは「スタート」のボタンを押す
という動作が身体にしみついているので笑、
妙な気もしましたね(なんかすいません)。


動作につながる、といえば
中学生の頃、放送部に所属していた私は
学校の音楽合唱コンクールで司会アシスタントを務めたことがありました。

体育館で、生徒たちは発表の順番をイスに座って待っていて
私はステージ横で音楽の先生と一緒に立っていました。

「先生がクラスをよみあげるから『生徒のみなさんどうぞ、と言ってね』」
と先生に言われて私はそのとおりにしていましたがそのうちについ、

『生徒のみなさん、お願いします』

と言ってしまいました。
すると生徒たちは『お願いします』という言葉に
みんなタイミングをずらされたようで?
なかなかイスから立ち上がりません。
それを見た先生は
『どうぞって言うと立ち上がるから、どうぞって言ってごらん』
と私に話したので『生徒のみなさんどうぞ』と言い直すと
無事に(!)生徒たちはステージへ向かっていきました。

それ以来
仕事でもプライベートでも、誰かを促すときには「どうぞ」
を何気に意識して使っているんですよね…。



先の「スタート」もそうですが
次の動作へと、そして前へと進む、進ませてくれる言葉は
他にもたくさんありそうですね。


#スキしてみて


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