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ときは流れて

オルハン・パムク

「父のトランク」

よんだ

ノーベル文学賞



ワタシが初めて買ってもらったスーツケースは真っ赤だった。びっくりするくらい目立つ。目立つから盗られないとか、ワタシが失くさないだろうとか、きっと理由はあったんだろうけど、こんなちっこいコムスメがむだに赤いカバンを持っていたら、逆に標的になるんじゃないか、などという心配は、うちの親はしないんだろうなあ。
そのスーツケース、すんごく丈夫でいまだにうちにある。さすがに持ち歩きはできないけれど、捨てられない。持ち主が手放せない魅力は健在、で、あーる。

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