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使ってもないのにいたんでいるお薬手帳

魔窟みたいに物が詰まっているキャビネットから、すすすっとお薬手帳が転がり落ちてきた。
何気なくペラペラ見ていて気づく。

この2年、風邪をひいて耳鼻科に行っていない。

厳密には、新型コロナの感染拡大が深刻さを急加速させていた2020年3月に、まさかのインフルエンザに罹患して1度内科を受診していた。
もう春になったぞという時期になってからの、あえてのインフルエンザ…

例年、季節の変わり目はいつも鼻風邪をひき、うまいこと市販薬で治せないと喉にいって、最終的に耳鼻科を受診していた。
生活習慣に特に変化はなく、2年分の加齢を加味すると、これはやはり手洗いとマスクのおかげなのだろうか、と感じざるを得なかった。

マスクの色や形状がすっごい進化をしていたり、もうつけたくない人や今後もつけたい人がいたり、なんかいろいろあるのはよく知ってるつもりだけど、受診が必要なほどの風邪をひいていないという事実に、確かに寄与しているであろうマスクの恩恵を感じた夜であった。

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