9月25日

 今日、最後の認定日を迎えた。コロナによる救済措置のお陰で、60日伸びた給付期間だったが、与えられたチャンスは無駄に終わった。
 認定日が近付く度に焦った。自分の道だと思える場所が見当たらず、100点満点など無いのだという諦めと、兎に角仕事がしたいという思いから、少しでも条件に引っかかればチャレンジは続けたものの、何ひとつ結果には繋がらなかった。その都度落ち込んだが、何処かでホッとする気持ちもあった。妥協しながら受けた面接は、自分についている嘘に対し、愛想笑いを浮かべているような気持ち悪さを拭えなかった。自分の気持ちを偽りながらする応募を、すっぱりやめた。
 収入は完全に0になる。来月からは微々たる貯金を切り崩す生活が始まるのだ。想定より2ヶ月給付が伸びたことは、気持ちに余裕をくれた。働く意欲は消えていないが、一生の仕事に就く意欲の方が勝っているお陰で、『焦らない』が合言葉になっている。既に半年時間を要し、人に因っては、「いつまでそんな事を言っているのだ」と思うかも知れない。もう一人の私が自分に言っているように…。
 どのくらい時間が掛かるのかはまるで見当も付かない。ちゃんと仕事が見付かるのかも、正直怪しい。しかし、見えないことを疑い続けても卑屈になるだけだ。それに気付けただけでも、私の人生は無駄になっていないと感じる。
 前向き過ぎるだろうか?しかし後ろを向いて何になる?
 簡単に転職できる人が多くいても、私がそうではないのなら、私のペースで歩くしか出来ることは無い。明日死ぬ気で今日を生き、辿り着くべき場所を探すしかない。
 
 丁度二週間前、求職サイトから応募した条件の良い会社から、連絡は来なかった。書類選考通過者にのみ、一週間以内に連絡がある予定だったらしい。選考を通過しなかったことくらい、返信があるのかと思っていた。条件が良い…イコール、応募者も多数でいちいち返信していられないということなのかも知れない。
 いつか私が働く職場は、たとえ選考未通過であっても、ちゃんと一報入れるような職場だと良いな…と思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?