無駄ではないか?ガン検診
市の無料検診の締め切りが近付いている。前回、年度中なら無料で受けられると思って行ったら、誕生日が僅かに過ぎているせいで検診対象年齢ではないとされ、あちこち走り回って面倒な手続きをしなければ受けることが出来なかった。今回はその二の舞にならないように…と、時間が出来たのを機に受診しておこうと思った。
毎回検診を受けている近くの病院に、改めて診察について問い合わせる。何度か受診しているが毎回診療曜日が変わっており、行ったものの、電話対応した職員が間違った曜日をこちらに伝えていたことが判明して追い返されたり、コロナ初期には指定された日時に行ったにも関わらず、診察が中止になったと追い返されたり…近くなければとっとと病院を変えるべきだと毎回思うのだが、別の医者を探すのも面倒で、念には念を入れることで変えずに通っている。
毎回、乳がん検診でマンモグラフィの結果に異状が出る。前回、再度エコー検査を受けた結果、担当医にこう言われた。
「高濃度でマンモでは写りにくい体質をしてるから、レントゲン被爆の問題もあるし、わざわざ痛い思いしてマンモ受けんでも、年一回ぐらいエコー受けるので良いと思うよ」
ならばレントゲン被爆の問題もあるし、痛い思いしてマンモなんか受けんで良いわ!と、診察日確認のため問い合わせた電話で、担当者にそのように伝えた。
カルテを確認すると言われ、10分待つ。
「市の無料検診では、先にマンモグラフィを受けていただいて、その結果次第でエコー検査という順番に決まっているので、申し訳ありませんが、そのようにお願いします」
10分間保留音に対し電話代を支払った挙句の返答がそれで、溜息をつきつつ電話を切る。いやしかし…と思い、市の無料検診に関する情報を求めてHPを開いたところ、【市の無料検診問い合わせ窓口】の電話番号を発見し、再度そちらに掛け直した。
赫々云々、先程と同じ説明をし、マンモグラフィなしでエコーを受けられる病院がないか尋ねたところ…受診予定の病院担当者と同じ返答が返って来る。
「痛い思いをさせて申し訳ないのですが…」と一言引っ付いてきたのがまだマシな方で、結局痛い思いをして被爆しなければ市の無料検診は受けられないとのことだった。最初からエコーを希望するなら、市費ではなく、自費になるらしい。
市の無料検診って、無料なのではなく税金から検診料が支払われているのではないのだろうか?病院も、市民のために一肌脱いで、ボランティア…なんてことはしないはずだ。ならば、マンモグラフィのために税金が使われ、エコーのために税金が使われる。前回の受診結果は考慮されず、医者の診断結果も無視され、私は痛い思いをして被爆し、更に被爆による癌のリスクを負う。マンモグラフィを受けるためにある日の午前中を費やし、エコーの再診を受けるために、またある日の午前中を空けなければならない。税金から支払われる検診料、受診のための時間と労力、ガソリン代は倍になる。これって何なんだろう?
もやもやしたままマイナスの最低気温を叩き出した極寒の朝、バイクに乗る勇気を持てずにエアコンの利く車移動に切り替えた私は、右は上手でいつもよりマシだったと安堵したのも束の間、左に手古摺り、結局痛みに悶え苦しんだ検診後、一週間経った今も、機械の角が左脇の肉に食い込んだ痛みが取れずにいる。
検診結果はまだ届いていないが、エコーによる再診を受ける時間を、そろそろ確保するよう予定を空けておかなければならない。