木下半太

映画監督。小説家。漫画原作者。俳優。 CRG所属。劇団『渋谷ニコルソンズ』主宰。『なに…

木下半太

映画監督。小説家。漫画原作者。俳優。 CRG所属。劇団『渋谷ニコルソンズ』主宰。『なにわニコルソンズ』団長。著作「悪夢のエレベーター」「サンブンノイチ」映画化。長編初監督作「ロックンロール・ストリップ」は2020年全国公開!

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クローン・ファミリー(10代 女の子版)

   1  西暦3338年、1月。わたしに《カゾク》ができた。  ご存知の通り、この現代の人間は、機械から生まれてくる。爆発的な人口の増加を防ぐため各国の政府がコンピューター制御のもと、人口受精で管理しているのだ。よって、わたしたちに《カゾク》という概念はない。人は一人でうまれ、一人で死んでいく。わたしもつい最近までは、それが当たり前だと思っていた。  わたしの名前は、キャサリン・下柳。55歳。細胞の成長を遅らせることで平均寿命が200歳以上になった現代社会では、まだまだ子

    • クローン・ファミリー (10代 男の子版)

           1  西暦3338年、1月。僕に《カゾク》ができた。  ご存知の通り、この現代の人間は、機械から生まれてくる。爆発的な人口の増加を防ぐため各国の政府がコンピューター制御のもと、人口受精で管理しているのだ。よって、僕たちに《カゾク》という概念はない。人は一人でうまれ、一人で死んでいく。僕もつい最近までは、それが当たり前だと思っていた。  僕の名前は、ルーク・下柳。55歳。細胞の成長を遅らせることで平均寿命が200歳以上になった現代社会では、まだまだ子ども扱いされて

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        1  西暦3338年、1月。私に《家族》ができた。 ご存知の通り、この現代の人間は、機械から生まれてくる。爆発的な人口の増加を防ぐため各 国の政府がコンピューター制御のもと、人口受精で管理しているのだ。よって、私たちに《家族》 という概念はない。人は一人でうまれ、一人で死んでいく。私もつい最近までは、それが当たり 前だと思っていた。  私の名前は、ナタリー・下柳。77 歳。細胞の成長を遅らせることで平均寿命が200歳以上 になった現代社会では、まだまだ子ども扱いされている。

        • クローン・ファミリー

           1  西暦3338年、1月。僕に《家族》ができた。  ご存知の通り、この現代は、人間は機械から生まれてくる。爆発的な人口の増加を防ぐため各国の政府がコンピューターの制御のもと、人口受精で管理しているのだ。よって、僕たちに《家族》という概念はない。人は一人でうまれ、一人で死んでいく。僕もつい最近までは、それが当たり前だと思っていた。  僕の名前は、ルーク・下柳。77歳。平均寿命が200歳の現代社会では、まだまだ子ども扱いされている。  僕が、《家族》という言葉を知ったのは

        クローン・ファミリー(10代 女の子版)

          こちらトゥルーロマンス株式会社

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          こちらトゥルーロマンス株式会社