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詩「夕焼け」2編

   夕焼け

夕焼けが悲しいのは
昼間の輝きを知っているから

死が悲しいのは
命の輝きを知っているから

夕焼けが美しいのは
昼間が輝いていたから


   夕焼け

ぼくらが夕焼けに心打たれるのは
おそらくぼくらの人生が
夕焼けに似ているからだろう

光と闇の狭間で
ゆらゆらと揺れ
哀愁を漂わせ
しかも空を焦がすほどに
激しく燃えている
その姿が
ぼくらの命に似ているからだろう

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