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小説

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2020年1月の記事一覧

世界の終わり

私は大学を無事に卒業して社会人一年目というやつだ。卒業しないことがそんなに無事じゃないことなのか。そりゃ親からしたら100万円とか払うわけだから、ワイキキにもオーロラ見にも行けなくなるわけで大変なんだろうけど、それも無事じゃないってほどのことじゃない。死んじゃったり、心に傷を負ったりしないのだ。まあそんなことはどうでもいい。私が無事に生きて社会人一年目に突入した事には変わりないのだ。社会人っていう

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ベッドタウンブルース

 白壁に薄ら赤い屋根を置いた荘が整然と居る。やけに広い庭には一本の樹が立ち、夕刻の頃になると黒い鳥影がキーキーと騒がしい。

 隣は回収されたアルミ屑の溜りになっている。トラックが出入りしてアルミを野曝しにする。小さい重機がそれを積み上げる。曝すとは太陽の暴力だ。

 浮浪者の金と、はしたがねに変わる金属。鳥影は一円を笑う。

 あの荘には人が住んでいるようだが、まるで生活感が無い。子どもが組んだ

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