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ひきこもりという旅

インドに行くと人生観が変わるという。こういう言辞をバカにする人もいるが、僕はある程度、それはあり得ると思う。ただ、日本に戻ってきたら、また人生観が戻るのではないかという気もする。僕はインドに行ったことがないから、推測することしかできない。 僕は10年間ひきこもりという旅に出ていた。今はインターネットがあるから、昔のそれほど過酷ではない。ただし、親族以外の人とは十年間話すことがなかったし、インターネットにした書き込みは、誰かへ届くというよりも、自分宛てに書いたメールのように、

    • 住み込み清掃バイト0日目

      電車ではるばる山奥の温泉街までやってきた。周囲には本当になにもない。最寄りのセブンイレブンですら往復40分くらい歩く。最寄りのスーパーマーケットなら往復1時間半だ。肉体は10年の間に弱り果て、20kg+のスーツケースを引きずり歩くだけでもきつい。今後は食事を毎日3000kcal取ることだけ継続してやっていきたい。 寮は個別だが、話に聞いていた通り、建物は古く部屋は狭い。壁が薄く電動歯ブラシを使うのにも周りに気を使うのと、シャワーのスペースが半畳くらいしかないのが辛い。湯沸か

      • 29歳ニート、住み込み清掃のバイトを始めることになる

        ちょうど一週間前に応募した一つ目の求人は、一日6時間の清掃+近場+街だったので条件は良さそうだったが、十分量求人が集まったのか、不採用の連絡が来てしまった。仕方ないので別の求人を探した。そちらは週5-6、一日8時間、時給1100円、さらには中抜けシフト、田舎で周囲に飲食店やスーパーがないなど、1つ目より全体的に条件が悪い。とはいえ今回の目的は金を貯める事、自立への一歩を踏み出すことなので、応募することに決めた。 二日後に通知がきて、来週から働き始めることになった。いざ始めて

        • 拒食症の人より痩せてて引いた

          昔から太ったことがない。小学生の頃は人並みに食べていたはずだったが、それでも人より痩せていた。しかし最近になって、ふと身体を見ると、人生で一番痩せているくらいにまで細ってしまっているのに気がついた。拒食症というわけではない。ただ、食べるということを義務のように捉えていて、特に炭水化物が苦手で、食べる喜びというものをあまり感じたことがない。晩飯は母親が作ってくれるので毎日食べるが、朝飯と昼飯は気が向いたときしか食べない。空腹で腹が痛むくらいのときも、飯を食べようという気が起きな

        ひきこもりという旅

          脱ニートのために英語の勉強をする

           去年の年末に英語の勉強をはじめ、そろそろ一年経つ。0から初めて、TOEICで950点取るところまでは来れたが、正直に言ってまだ、英語を扱えると胸を張れるレベルではない。もともとは、ニートをやめたいとか、働きたいとかいうこととは関係なく、ただ空しく過ぎていく日々にせめてもの彩りを添えたいという理由だけで英語の勉強を始めた。  TOEICの試験が終わってからしばらく、これから将来どうしようと、目的も目標も思い浮かばず、ただただ日々をぼーっと過ごしていた。しかしその間にいろいろ

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