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手っ取り早く涼をもとめて

ハンディファンを使っている人を見かけるたびに「いいな」と思いつつも買わないまま何年も過ごしてきた。電車などで隣に立つ人のハンディファンの流れ弾(風です)を浴びるたびに「涼しい~!いいな~。もうちょっとだけこっち向きに強めでお願い!(いや、もうちょっと、いや、いや、いやちょっと貸してもらえる???)」とハンディファンへの憧れを超えた執念はますます募るものの、わたしにはきっと使いこなせないと思って頑なに見送り続けてきた。そんなわたしが遂にこの夏、ハンディファンを購入したのである。CICIBELLAの5wayハンディファンのミントをね。

Q:たくさんの種類の中からこれを選んだ決め手はなんですか。
A:人権が欲しい林田さんが購入されて「良かった」と仰っていたからです。

商品ページのレビューを何件も読んだり、それぞれの機能を見比べたりするのには相当なエネルギーを要するので、林田さんのリサーチを楽しく応援して、林田さんの「これ買って使ってみたよ」報告を見て、それで決める。究極の省エネ作戦である。クーラーの効いた涼しい部屋で指先でぽちっとするだけで長年の憧れだったハンディファンが届く、なんて便利な時代に生まれてしまったんだろう。わたしがやったことは色で迷ったところだけ。いちばんわくわくするところである。

薄型かつ軽量なのでバッグに忍ばせても邪魔にならなくてよい。日傘を差して歩きながらハンディファンもコントロールするというステップアップレベルの芸当はまだできないので、今のところは駅で地下鉄を待つ間に使う程度である。数分使っても電池残量が100(%)の表示から変わらないので、もしかして、100から突然22とかになって利用者を混乱に陥れるタイプのやつではと心配していたところ、そのうち99、98ときちんと1%刻みで電池残量が減り始めたので安堵した。電池残量のカウントダウンがとてものんびりで微笑ましい。わたしの使い方なら週1程度の充電でも十分すぎるくらいで、電池残量が80を下回ったところを今のところまだ見ていない。

きんきんに冷房の効いたビルの中などでハンディファンを使うと一気に涼める。訪問先に着いたら、まずビルの入り口あたりで軽く失礼してハンディファンで首元~顔に少しの時間送風するだけで、さーっと汗がひいていく。もしもハンディファンが無かったら、道に迷って遅刻寸前で駆け込み、汗だくでべたべたの妖怪のような佇まいで初めましての方と顔を会わせることとなり、あちらもこちらも双方が地獄である。そんなことで場をひんやりさせるのは不本意であるので、ハンディファンを買ってほんとうによかった。来年の夏までには、片手で日傘とハンディファンを持てるように冬の間にトレーニングを積んでおきたい。

ハンディファンと時を同じくして無印良品のボディミストも買ってみた。迷わずエクストラクールタイプである。

天然由来成分100%にこだわったボディミストです。清涼成分としてメントールを配合しました。身体にスプレーしなじませるだけでひんやり感が続きます。すっきり爽快なシトラスの香りです。

◎お風呂上りなどはもちろん、持ち運びできるサイズ感なので外出先でもさっと使えてリフレッシュできます。ひんやりボディミストよりもひんやり感強めなので、より暑い日や暑がりな方におすすめです。

無印良品 ひんやりボディミスト エクストラクール

お風呂上りはついつい忘れてしまうので、わたしが使っているのはもっぱらお出かけ前。着替える時に、胴体部分(もっと適切な表現があるはずだけど思いつかない)・首・腕・脚と思いつくままにシュシュっと。こういったタイプの商品をはじめて使ったので、他のものと比較ができないのだけれど「エクストラクールの本気ってこんなもんなの?」というのが正直な気持ちである。たしかにひんやりとはするのだけれども、エクストラクールなんていうからもっとこうがつんとした歯磨き粉を塗ったような冷感を期待していた。歯磨き粉を体に塗ったことはないけれど。

目の覚めるような冷感を期待していたのでちょっと拍子抜けしてしまったけれど、ちゃんとひんやり感はあるのだ。風に当たったりするとそれは顕著で、家の中でもサーキュレーターの風が当たると、外でもちょっと風を感じると特に腕などはわかりやすくひんやりを感じられる。エクストラクールでこれなら、エクストラクールじゃないノーマルタイプはどうなんだろう、感じるか感じないかの極めてマイルドな冷感の際を攻めているんだろうか、と最後まで「エクストラクール」へのもやもやを抱えながら、本日はこのあたりで筆を置きたい。

と思っていたら!

わたしはこのnoteの存在を顔や名前を知っている誰にも知らせずにひっそりとやっているのだけれども、もしもうっかり口を滑らせてしまったらわたしもこんなふうになってしまうだろうな。

色を変えて戻って来られてよかった。おかえりなさい。わたしはぜったいにぜったいに口を滑らせたりしないぞ、と強く誓った9月のはじまりである。

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