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かつおのたたきが届く朝

もう5年くらいカレンダーはこれと決めている。

大判のシンプルなムーミンカレンダー。月に1度カレンダーをめくるたび、ほっこりとする新しいムーミンの姿に出会えて今月もがんばるぞぃとちょっとだけ気分が高まる(気がする)。春も夏も秋も冬も、一年中ムーミンはここにいる。プライベートにおける予定が極端に少ない非リア充選手権西日本代表のわたしなので、書き込む予定と言えば毎月第2水曜日の空きビン・ペットボトルの回収日に「P」、第4水曜日の燃えないゴミの日に「缶」と書き込むのみ。我が家の燃えないゴミの主成分はビールの空き缶(すべては500㎖のロング缶)なのでカレンダーには「缶」と書いている。最近はそれすらもさぼりがちで、真っ白いままでカレンダーがその役目を終えることも多い。それでもわたしはムーミンカレンダーを買い続けるし、来年の分ももちろん買った。

カレンダーや手帳は100均でも買える。雑誌の付録についてきたりもするので、わざわざ買わなくてもいいだろう、という考えもあろうかとは思う。しかし、わたしは手帳やカレンダーのような一年中使うものは自分の気に入ったものを使いたい、多少課金してでも妥協はしたくないという派閥に所属している。カレンダーや手帳に1,000円や2,000円課金したところで家計を圧迫するものではない。一年にたった一度だもの。それよりも、新しい手帳を選ぶわくわく感とか、カレンダーをめくるわくわく感のほうが、わたしにとってはずっと価値あるものなのだ。

100均はすばらしい。こんなものが100円で?という驚きをいつでももたらしてくれる。突然必要になった何かを調達するとき「100均にあるのでは?」という選択肢が自然に出てくるということはもう100均への盛大なリスペクトだ。だからわたしも無印良品の両面使える洗濯ネットを知った時、洗濯ネットなら100均でも買えるしな、洗濯の都度裏表を確認するの、そんなに面倒だと思ったことないしな、と考えていた。実際に使ってみるまでは。

いやこれすごいな。休日の朝に眠い目をこすりながら洗濯物を洗濯ネットにぽいぽい放り込んでさてファスナーを閉め、となったときに「いや裏かーい!!!!!」となって裏表を正すという作業を実はひどく面倒だと思っていたことに初めて気がついた。わたしのような小市民がたったそれだけの作業を面倒だと思ったりしてはいけないのだと思っていた。どちらかといえば、人々が裏返した洗濯ネットのようなものをひとつづつ表に戻していくことがわたしの仕事だと思っていた。違っていた。わたしも好き放題、洗濯ネットを裏返してそのままにしておいて許されるのだ。もう表に戻さなくていいのだ。

そういえばもう何年使い続けているかわからない100均で買った洗濯ネットたちもずいぶんくたびれて、開口部付近にカビ(のようにみえるもの)も確認できたところで、洗濯ネットをすべて無印良品の両面使える洗濯ネットに刷新することにした。いつでもファスナーがこちら向きで心強い。

たぶんある。探せば100均にも両面使えるタイプの洗濯ネットはたぶんある。だって100均だもの。でもわたしは無印良品を選んだ。両面使えるという点だけでなく、洗濯ネットそのものの厚みに寄せる信頼感がすごい、という理由で。お値段も250円(小)~350円(大)と家計を圧迫するようなものでないところもポイント。サイズ展開は俄然100均のほうが豊富なので無印良品にないサイズのものは100均で買い求めればよい。

なんの話をしているんだっけ。そうそう、女性解放運動の話。(ちがう)

先日、ついにフェイラーの沼へ飛び込んだ。初めての1枚を購入したところ、新規会員登録ですぐに使える500円のクーポンが発行されて500円引きで購入できた。2,420円のハンカチを500円引きで購入できたので、つまり実質200円で購入できたことになる。(盛大に計算を誤る。いくらときめき割引が適用されたとはいえ。)さらには、LINEの友達登録で次回以降に使える300円分のポイントも頂けて、フェイラーの商魂の逞しさを実感した。近々2回目行ってしまうに違いない。こうやって人は沼にはまっていくのだな。こちらは頻発すると確実に家計を圧迫するやつなので、買わないと死ぬまで後悔すると確信したものだけを買うという厳しい規制線を張っておこうと思う。次はレモンドットかシチリアーノボーダーか。今思えば夏に出ていたカニ柄は絶対に買っておくべき一枚だったな。また来年の夏に期待。(いとも簡単に規制線を破りそうな予感しかない)

ふるさと納税の返礼品のかつおのたたきが届いた話はまた別のお話。

いただいたサポートは魔女修行の活動費用に充てたいと思います。