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万年筆の日に寄せて

今日は万年筆の日、らしい。1809年の9月23日、イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが金属製の軸内にインクを貯蔵できる筆記具を考案して特許を取得した、らしい。そういえば、わたしもたった一本だけ万年筆を所有している、らしい。わたしが持ってる万年筆、気になりますよねー、はいはい。

15年ほど前に購入したもので(記憶が曖昧過ぎる)、すでに何年も前に廃盤になったので、さすがに購入はできないけれど、まさにこれ。素敵でしょう。Watermanウォーターマン Audaceオーダス 、カラーはMidnight Glamourミッドナイトグラマー 。感じませんか、パリのトレンド。Audaceオーダス はフランス語で「大胆な」という意味、らしい。マスカラをモチーフにしてデザインされた、らしい。イメージを形にするのが上手すぎる。

1883年、「ウォーターマン」は、世界で初めて毛細管現象を取り入れた万年筆のインク供給システムを開発しました。
現代もなお、多くの万年筆にこの機構が採用されていること、クリップ付きのキャップ、カートリッジインクの開発などから、「ウォーターマン」は「万年筆の祖」と呼ばれています。
時にはジュエリー製作に使用する技術をペンに採用したり、オートクチュールのドレスから発想を得たり―――。
「ウォーターマン」はペンを単なる「書く道具」だけではなく、エレガントで洗練された「自己表現のためのツール」へと昇華させています。

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使っているインクはパイロットの万年筆用インキ 色彩雫いろしずくシリーズから月夜。いわゆるブルーブラックという部類の色なのだけれども、月夜の何が素敵って文字に濃淡がくっきりと出るところ。味のある文字になる。あとはもうただただ名前が素敵。竹炭も渋くていいな、山葡萄もおいしそう(?)、松露もなんだか気になるぞ。このようにして人は沼にはまっていくのでしょうね。

ご心配なく、わたしは沼にはまっていませんから!沼っていませんから!月夜だって購入したのは5年以上前に違いないけれど、瓶の8分目くらいまで残っているので、生きているうちに使い切れるかどうか怪しい。だから竹炭も山葡萄も松露も、眺めるだけで終わる可能性が高い、人生が。

万年筆の一番のお手入れ方法は「毎日使うこと」らしいのだけれども、わたしは滅多に使わないので、いざ書こうとしたらインクが詰まっていることが十中八九。そして今も、わたしの愛しの万年筆に関する記事を執筆するにあたり書き心地などを確認、、と思ったらやはりインクが詰ま。。。。ペン先を水につけているところ。わたしの愛しの万年筆はプールに行きました。

いつか大型案件の契約を結ぶ日にはこの万年筆でサインをすると決めているのだけれど(今決めた)、普段使いにもっとカジュアルな感じの手帳に挟める感じの万年筆があるといいいなー、こういうのいいなー。(沼に片足をつっこんでいる)

さてと、わたしの愛しの万年筆がプールから戻ってまいりましたので、ペン先を乾かして、月夜を充填して、大型案件の契約に備えてサインの練習でもしよう。皆様もどうぞ素敵な3連休をお過ごしください。かしこ。

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